ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2018.10.28

聴診器

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聴診器と額帯鏡は医者のシンボルみたいなものですが、

実は額帯鏡は耳鼻咽喉科しか使わない。

 

 

 

 

 

 

 

耳鼻科医も最近ではもっぱらLEDのヘッドランプですから、

この頃はコントの医者でも額帯鏡はつけなくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方で聴診器は依然、医者のシンボルですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

白衣を着ているだけでは

医者だか理科の先生だか床屋さんだか分かりませんが、

聴診器を下げていれば、まあほぼ医者にしか見えません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

額帯鏡は耳鼻咽喉科医しか使わないが、

聴診器は内科医で無くても使います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

眼科や皮膚科の先生はどうか分かりませんが、

耳鼻科医は、(少なくともワタシは)良く使います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主としてセキの出る子供さんの場合、

喘鳴(もう、読めますね!)や気道狭窄音があるかどうかは

診断上大事なことなので聴診はするようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ところで、ワタシの使っているこのリットマンの聴診器、

なんと医学生の臨床実習前に

大学で注文をとって団体購入したものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、団体購入特典としてイニシャルが入れられたので、

【H.O】のイニシャルつきです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうかれこれ35年以上使っていることになります。

エアブラシより長いぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく壊れるものではないし、

耳鼻科医なので、先程述べたような用途で用いるだけで、

心臓の微妙な雑音を聞き分けるわけではありませんので。

性能的にもこれで十分なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、勤務医時代、循環器内科の先生が、

ものすごい聴診器持ってたなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デカくてゴツくてピカピカしてて、

ちょうどその独身男性アラフォーの先生が乗っていた

ベンツのスポーツカーみたいでした。

それに比べたらオレの聴診器は軽自動車みたいなもんだなと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

循環器内科の先生は心臓の聴診で

微妙な心雑音やリズムの不整から診断をします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実はワタシ、心臓の聴診はサッパリでして、

学生時代に先輩から譲り受けた「心臓の聴診」のカセットテープは

何回聴いても、途中で眠くなってしまい、モノにならず、

臨床実習では適当に誤魔化して切り抜けた口です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なので今でも聴診器で呼吸音は聴いていますが、

心臓の音は聞こえていますが、動いてることくらいしか

分かりませんので、悪しからず。^_^

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに時々「聴心器」と書く人がいますが、マチガイです。

それは心臓の音を聴いている循環器内科の先生のやつでもです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、どんないい聴診器を使っても、

年齢とともに聴力は落ちて行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある保健師さんに聞いた話ですが、

医師会のご高齢の某先生は、子供の集団予防接種のとき、

聴診器のイヤーピースを耳の穴ではなく、

ずっと耳の後ろの首のところに挟んだまま、

200人近くの予診をしたそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2件のコメント

コメント/トラックバック (2件)トラックバック用URL:

  1. 私も額帯鏡に代えて早くから(30年以上前)ヘッドランプを導入しましたが、件の年配の先生の
    外耳口を外れた聴診器よろしく、額帯鏡はほとんど役に立ちませんね。
    以前に当県で95歳の耳鼻科の先生が新聞に取り上げられていましたが複雑な気持ちでした。
    額帯鏡で滲出性中耳炎なんてわからないと思います。

  2. 零細耳鼻科様
    コメントありがとうございます。
    額帯鏡からヘッドランプに代えたときまだ30代でしたがもう戻れないと思いました。
    ファイバースコープや顕微鏡なしでは仕事になりません。
    耳鼻科は目で見て診断する科なので。
    しかも手も使うのでそういった光学機器を使ってさえいつまで続けられるかは最近よく考えます。
    そのうち「心療耳鼻科」に名前を変えようかとも思っています(笑)
    まあ、その前に辞めちゃうと思いますが・・・。

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