ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2009.08.01

耳鼻咽喉科認定専門医試験その3

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 前回、前々回からの続きです。
その1、その2を先にお読みください。
 さてそんなこんなでめでたく認定専門医になった私ですが、
次の年は、妻が受験となりました。
 まあ、同じ耳鼻科医で入局が1年違いですから、当然次の年に受験となるわけだ。
 その年、妻は2月に長男を出産。
これは、当初4月の予定日が、1月に破水しちゃったため
緊急入院、点滴など治療を続け、何とか無事出産できました。
 受験に必要な、症例数、学会発表などはすでにクリヤーしていたため
受験申請をし、子育てをしながらの受験となった。
 「すすんでる?」
 「子供の世話がねー。また、写真とっちゃった。」
 産休なので時間はあるはずだが、あまり受験生としての自覚がないようだ。
まだ、寝てばかりいる新生児の写真ばっか撮ってる。
 こっちは仕事は忙しいが試験終っちゃったので気が楽だ。
 「多分、神経の問題、ワレンベルグがでるぞ。」
 試験問題は記述と選択混合で、
大問は聴覚や鼻副鼻腔や、喉頭、咽頭の各分野から出題され、
鑑別診断や検査、治療について問われます。
 その中で、毎年必ず神経・筋疾患の問題が1問出ます。
これがなかなか難しい。
 ワレンベルグ症候群はヤマだと思ったが私のとき出なかったので、
今度は出そうだと。
「あー、ワレンベルグねー、やっとくか。」
 さて、試験は同じ8月の第1土曜日曜、東京です。
 今回は、別の問題がありました。
 長男です。
 2月生まれの彼は、まだ5ヶ月、しかも母乳です。
 私が車運転して行って、東京まで日帰りで2日間通う。
しかも、試験時間中は私が廊下で抱っこしていて、適宜オムツ換えなんかをする。
 そして、試験の休み時間におっぱい飲ませる、という離れ業を行い
何とか、試験を受けることができました。
「どうだった?」
「うん、ワレンベルグ、出た出た。バッチリできたよー。」
 そして、妻も無事合格しました。
まあ、オレのおかげだな。
 日盛りのビル街の街路樹で鳴いてるセミの声を聞くと
あの夏の日を思い出します。

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