続・歌舞伎な耳鼻科
~前回からの続きです。
そんなわけで、「歌舞伎見物」とあいなったわけだが、
私も、妻も歌舞伎は初体験。
誰か知ってるヒトの案内なら勝手がわかるが、
いきなり「無作法」をしちゃいけない。
何事も「しきたり」とか「マナー」とか「常識」「不文律」みたいなものはあるわけである。
例えば、埼玉スタジアムのレッズのホームゲームで、
闘莉王のグランパスのユニなんか着てていいのは、
アウェイ側ゴール裏だけである。
メインスタンドでもホーム側ではかなりマズイ。
本田や遠藤の代表ユニもどうかと思う。
歌舞伎に行く時、まさか女性は着物でないとダメ、ということは無いだろうが、
ジーパンはどうだとか、上着はいるのかとか、ちょっと気になる。
最近はインターネットという便利なものがあるので、
ある程度の予備知識を仕込んで、会場に向かった。
別にジーパン、Tシャツでいいみたいだったけど、
念のため「浮かないように」上着着て行った。
席は2階席でこんな感じ。
やっぱ、「お茶漬け海苔」や「歌舞伎揚」げでおなじみの「あの柄」なのだ。
3階まで席がある。
さあ、どんなかなー。
上演中はもちろん撮影禁止です。
実は強い味方がこの「イヤホンガイド」。
これを耳に入れとくと解説がナレーションではいるわけだ。
「と、そこに登場したのが先ほどの直助、演じるのは中村獅童です。」
とか
「この当時江戸ではもっぱらこのような風習があり・・」
とか
「ここからせりふの無い演技が続き、これをだんまりと呼びます。」
などと、わかりやすい事この上ない。
さて、実は楽しみにしてたのが「幕間の食事」だ。
これも、あらかじめインターネットで「調査済み」なのだが、
歌舞伎は原則的に幕間に「食事タイム」がある。
この時食べるのが「幕の内弁当」の名前の由来だ。
お弁当を買って席やロビーで食べてもいいし、
外で買って持ち込んでもいい。
食堂もいくつかあり、予約もできる。
ネットでは館内は割高だと書いてあったが、
せっかくなので食堂を予約しておいた。
時間は30分なので、そんなに余裕は無い。
インターネットで予約しておくと、こんな札が立っている。
これが、ホントの「幕の内」。
3000円は高いけど、まあ、場所代ですか。
スキー場のカレー、ホテルのビールみたいなもんだ。
その後、また2幕あり、休憩を入れて3時間40分ほど。
いやあ、すっかり楽しめました。
思ったほど難解ではなかったし、まあ、大衆芸能ですからね。
演目が「怪談もの」なのも、正解でした。
幽霊が飛んだりとか、早変わりとか「仕掛け」も多彩で。
妻が言うには「歌舞伎はミュージカルだ」と。
なるほど、あのセリフ回しは「歌」なんですね。
たまにはライブの「歌舞伎」もいいもんだ、と思ったのでした。
これで「クラシック」に続き「歌舞伎」の扉も開かれた。
日本の夜明けも近いぜよ。
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