続・子供の名前
以前、子供の名前は時代を反映する、
という話を書きましたが、
最近気づいたことがあります。
耳鼻咽喉科という科の性質上、
乳幼児のお子さんを見ることが多いのですが、
この間は「遊」の字を使った男の子が来ました。
「遊」の字もそうですが、最近は
「夢」とか「楽」とか「心」とか、
ワレワレのころにはまず選ばれなかった漢字を使って
子どもに名前を付ける親御さんが多いようです。
何となく、将来に不安を抱えるこの時代に
子供に託す親の気持ちがわかる感じです。
「勝」の字が使われた戦中からひと時代が過ぎて、
高度経済成長の昭和30年代に生まれたワレワレ世代の男の子には、
「登」「昇」「進」「勉」「努」「学」などの漢字が、
多く使われていたようです。
所得倍増、人口増加、物価上昇、何事も右肩上がりの時代に
受験戦争、学歴主義、立身出世を子供に託す親の思いです。
これも時代の流れでしょう。
今どきの漢字を使った名前を否定するものではありませんが、
よく調べてつけないとあとで困ります。
「心」を使って「心太」なんて名前をうっかり付けないように。
「心太」の読みは「ところてん」ですので。


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