ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2022.03.04

空間除菌

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 通年性アレルギー性鼻炎の患者さんで、

コロナ禍になってから症状が悪化した、

という方がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本人がコロナに罹ったわけではもちろんなく

いろいろ吟味した結果、

どうも職場で次亜塩素酸ナトリウムの噴霧を始めたことに

原因がありそうでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 職場に話して、やめてもらったところ、症状が改善しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次亜塩素酸は皮膚や粘膜に障害をもたらす恐れがあり、

アレルギー性鼻炎などで鼻粘膜の敏感な人に対しては

その症状を悪化させることがあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いっぽう、こういった薬品の空中噴霧に対しては

明らかな抗ウイルス効果は確認されていません

 

 

 以下、厚生労働省のホームページ

「新型コロナの消毒・除菌方法について」より抜粋

【参考情報3 「次亜塩素酸水」の空間噴霧について】
「次亜塩素酸水」の空間噴霧で、付着ウイルスや空気中の浮遊ウイルスを除去できるかは、メーカー等が工夫を凝らして試験をしていますが、国際的に評価方法は確立されていません。
安全面については、メーカーにおいて一定の動物実験などが行われているようです。ただ、消毒効果を有する濃度の次亜塩素酸水を吸いこむことは、推奨できません。空間噴霧は無人の時間帯に行うなど、人が吸入しないような注意が必要です。
なお、ウイルスを無毒化することを効能・効果として明示とする場合、医薬品・医薬部外品の承認が必要です。現時点で、「空間噴霧用の消毒薬」として承認が得られた次亜塩素酸水はありません。
 

 
特に、人がいる空間への次亜塩素酸ナトリウム水溶液の噴霧については、

眼や皮膚に付着したり吸入したりすると危険であり、

噴霧した空間を浮遊する全てのウイルスの感染力を滅失させる保証もないことから、

絶対に行わないでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これから花粉症のシーズンになりますが、

次亜塩素酸噴霧はコロナ除菌の効果はほぼ見込めず、

鼻炎、結膜炎を増悪させる可能性が高いので、

ぜひ、やめるようにお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ついでに、ときどきウイルス除菌なんていうカード状のものを

首から下げている方もいますが、

あれも効果は全くないし、

下げてる人がバカに見えるだけなので、やめときましょう。

そもそもウイルスと細菌は別モノですから、

「ウイルス除菌」という言葉そのものがオカシイ。

「除菌」じゃなく「除ウイ」だろうが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いっぽう、加湿器などによる水蒸気の噴霧は、

ハナやノドの粘膜の乾燥を防ぎ、

空気中に漂う花粉やウイルス飛沫の落下を促進しますので

どちらに対しても効果的だと思われます。

 

 

 

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