目にはさやかに見えねども
気象情報では、相変わらずの猛暑とか、暑さの記録更新を告げ、
9月もまだまだ暑いですのでご用心、なんていっています。
しかし、お盆過ぎから外来患者さんには異変が。
「今週になってから、急に鼻水、くしゃみが。」
「この2,3日、妙に目をかゆがっていて。」
なんてヒトが続出。
カルテをひっくり返すと、
以前のアレルギー検査で、ブタクサやイエダ二が強く反応している。
鼻を見ると明らかにアレルギー性鼻炎の所見が。
ああ、生物学的反応は感覚的印象より正確だ。
秋来ぬと目にはさやかに見えねども、
ヒトの鼻にぞおどろかれぬる。
【解釈】(毎日暑くて)秋が来たという様子ははっきり目には見えないけど、
(アレルギー性鼻炎の患者さんの)鼻の中を見ると自然にはっと気付いた。
【解説】 夏の間は花粉症にしろダニ・ハウスダストにしろアレルギー性鼻炎の患者さんは
症状、所見が軽快する。まだ、夏だと思っていた作者は、
患者さんの鼻粘膜の状態を見て秋の訪れに気付くのである。
「ぬる」は、おなじみ「~ぞ」を受けての係り結びである。
「おどろかれ」は「おどろく」に「られ」がついた形。
「おどろく」は「はっと気付く」の意。
「られ」は、可能、尊敬、受身、自発の4種類があるが、
ここでは「おどろく」の心情表現があるので「自発」である。
「自然と~」「思わず~」などの訳を当てる。
「おどろかされる」と受身で訳すと減点ですので気をつけましょう。
<用例>山岸ならPKをとめられると思った。(可能)
ポンテ様がいい時間帯にゴールを決められた。(尊敬)
ロスタイムにやられた。(受身)
サポーターの気持ちがしのばれる。(自発)
・・・・・・・なんか、引きずってるなあ。
なんだかんだで、過ぎゆく夏。
そーいや、ツクツクボーシやコオロギの声が・・・。
(ナニ、コーロギだと?あのやろー)
まあ、夏休みも終わり。
この土日は、夏休みの宿題で大変だった、という家も多いんだろうなあ。
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