発疹の読みは?
サル痘に関するNHKのニュースで、
アナウンサーの女性が「発疹」を「ハッシン」と発音していました。
えっ、これって「ホッシン」じゃねえの、と違和感があり。
調べてみると、意外な事実が判明。
「発疹」の読みは「ホッシン」も「ハッシン」も正解。
だが、どとらかというと「ハッシン」の方が正しく、
NHKは「ハッシン」に統一してるらしい。
なんて、こった。
逆だと思っていた。
さらに調べると「ホッシン」は
特に医療現場で、そう発音されることが多いという。
ナルホド。
医療現場特有の発音はあります。
たとえば「腔」の字には正しくは「コウ」という読みしかありませんが、
医療現場では「胸腔」「鼻腔」「口腔」など、
すべて「クウ」と発音します。
これはおそらく聞き間違いを防ぐためだと思われ、
「ビコウ」というと「鼻孔」で鼻の穴のことになります。
手術後の「抜糸」は、歯科では「抜歯」と区別するために、
「バツイト」というと聞いたことがあります。
他にも医療現場では「発赤(ほっせき)」「発作(ほっさ)」など
「発」を「ホッ」の発音で呼ぶことが多いですが、
さすがに「発作」を「ハッサ」とは呼ぶことはないものの
「発赤」に対しては国語辞典では「ハッセキ」の読みもあるようです。
それにしても「早急」はもともと「サッキュウ」だが、
「ソウキュウ」と誤読する人が増えたので、
最近は「ソウキュウ」も正しいことになったのと同じく
「ハッシン」も誤読の一般化だと思ってて
「ハッシン」と発音するヒトを
今まで心ひそかにバカにしていたが、オレの方がバカだったとは。
ソウキュウに考えを改めなければ。


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