理想のシナリオで奇跡的逆転勝利
第1戦で0-2で負け、
ということは3点取って勝たなければトータルスコアで上回れない。
また失点すると、たとえば3-1で勝ったとしても
アウェイゴールルールにより、トータルでは同点でも
90分で敗退となってしまう。
かなり困難な状況である。
水曜日夜の試合なので、行くことはできるのだが、現地参戦はどうしたものか。
だが、モノは考えようである。
この困難な状況で勝ち抜けができなくても、
まあ、やっぱりダメだったかですむし、
万一、勝ちぬけることができたら、これは相当ウレシイ。
そんな、ポジティブな発想にいたり、現地参戦を決意した。
だが、朝、テレビを見るとNHK気象予報士のヒヤマさん、
今日は関東地方、お昼過ぎから夜にかけて、
大気の状態がヒッジョ―――――に不安定です。
落雷、突風、竜巻、ヒョウなどにじゅうぶんご注意ください。
なんと、また、決意のゆらぐようなネガティブ情報。
骨の折れた傘を押さえながら、
横殴りの雨の中ずぶぬれになって、
試合に負けた心の傷を抱えながら
夜道をひとりクルマまで戻るイメージがふと頭をよぎった。
いや、ここで、下を向いてはいけない。
一人でも多く、スタジアムに足を運び、サポーターの圧力で
ビジターチームを圧倒しなければならない。
今回は、クルマは四駆、
着替えや、タオル、カッパ、ビニール袋などの
雨対策グッズを完全装備して、少し早めに家を出た。
雨、降ってない。
風も多少あるが、突風ではないな。
さあ、勝たせるためにやってきた。
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2017年アジアチャンピオンズリーグ ノックアウトステージ ラウンド16
浦和レッズ 3-0 済州ユナイテッドFC (埼玉スタジアム2002)
(前半 2-0)
(後半 0-0)
(延長前半 0-0)
(延長後半 1-0)
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3点取ることを考えると難しそうだが、
90分で2-0で勝てばあとは何とかなるかも、という考えはできる。
今回は、メインアッパーは解放しないようだ。
開始直後から、相手キーパーは時間稼ぎ、
そういう作戦のようだ、焦りは禁物。
外国人フォワードが前線で走り回ってプレスをかけるが、
その後ろは5バックにしてドン引き。
前半18分、この位置でフリーキックを得る。
柏木の左足から放たれたキックは見事な弧を描き相手ゴール前へ、
ここに興梠が絶妙のタイミングでジャンプし、頭で合わせる。
と、ボールは相手ゴールへ。
貴重な先制点が、早い時間帯で入った。
これは、大きな1点であった。
果てしなく高く見えた壁に、亀裂が入り、一筋の光明が見えた。
そして、前半34分、興梠からのパスを
角度のないところから李忠成が相手ゴールに蹴りこんだ。
コレで、2-0、トータルスコアで勝負を振り出しに戻すことに成功。
ゲームは想定される理想のプラン通りに進んでいった。
前半を2-0で終了。後半へ。
ここで、気をつけなければいけないのは失点だ。
レッズが次の点を取った場合、済州ユナイテッドは1点返せば3-1で勝ち抜けるが、
次の点を相手チームが取った場合、アウェイゴールルールにより、
レッズは2点を取らなければ負けが決まってしまうのだ。
だから、後半45分、大事なのは得点よりも失点しないこと。
李忠成に代えて、青木を投入したのはそんな監督の思惑かもしれない。
ケガから復帰した高木を投入。
平日の、不利な戦いにつめかけた19149人は
今日参戦したことによりスバラシイお土産を持ち帰ることになる。
後半36分に相手ディフェンダーが後方からの悪質なタックルをおかし、
2枚目のイエローで退場。レッズは数的有利を得た。
これによって、壁の亀裂から差し込む光は徐々にその光量を増していく。
そして、試合はトータルスコア2-2で延長戦に突入。
延長になれば、もうアウェイゴールルールの適応はない。
ホームゲームで、数的有位のレッズの優位性がぐっと高まる。
ズラタン投入。
そして、延長後半9分高木のクロスに飛び込んだのはナント森脇であった。
後半投入されて、イマイチしっくりいってなかった高木がやっといいクロスを入れた。
そして、この間「侮辱発言」で2試合出場停止、
サポーターやチームメイトからも苦言を呈されたあの森脇のゴールである。
サポーターの前でチームメイトからもみくちゃになって祝福を受ける。
劇的なゴールを決めたのは、劇的な配役であった。
これを守り切って、3-0、180分+30分のトータルスコア3-2で
ラウンド16を奇跡的な逆転勝利で勝ち抜けた。
試合終了直前と、試合終了後、済州ユナイテッドの選手が乱闘を起こしたのは何とも残念。
とくに、試合中にベンチからビブスを着た選手が走り出てきて
キャプテン阿部にフライングエルボーをくらわしたのと、
試合終了後、ピッチ上の槙野を追い掛け回したのは、
どう考えてもまともなサッカー選手の、いやまともな人間のすることとは思えない。
なんにせよ、この夜、このスタジアムにいられたことは大変幸せであった。
雨も、またく降らなかったしね、ヒヤマさん。(^^)
ただ、7時半キックオフの試合で延長戦もあったので、
帰宅は真夜中になった。
だが、そのあと、入浴後、ビールを飲みながら、
また後半途中から延長戦最後までテレビ録画を見てしまった・・・・。


あなたのコメント やりましまね~。久しぶりに興奮してしまいました。ナイスゲームでした。しかしへろへろの阿部ちゃんに、エルボー喰らわした奴レッドカードだけでは済まないと思いますが~。ACL楽しみになってきました。鹿は監督解任だそうで厳しいチームですねー。
コメントありがとうございます。
やりました。ホントこの試合に行かなかったら後悔しまくりでした。
韓国の選手はマズいです。
きっと、子供のころから日本憎し、みたいな教育を受けたからでしょうね。
そういう意味ではかわいそうですね。
アントラーズのニュースは衝撃的でした。
昨年の優勝監督ですから、シーズン半ばというのはちょっとキビシ過ぎですね。
石井監督、またノイローゼになっちまいますね。