瀕死のライオン
まるで戦艦大和の断末魔を見るような・・・。
2008年J1最終節
浦和レッズ 1-6 横浜Fマリノス (埼玉スタジアム2002)
(前半 0-1)
(後半 1-5)
ここんとこ連日外来の患者さんの数が多く、通常では2時過ぎまでかかるだろうとの見通しから
土曜日の受付を、10時半打ち切りとさせていただきました。
待合室には「Jリーグ最終戦のため」と明記させていただきました。
たくさんの患者さんにご迷惑、ご不便をおかけしたことをお詫び申し上げます。
しかも、それがこんな試合を見るためだったなんて・・・・・。
10時半打ち切りのため、何とか1時過ぎには家を出ることが出来た。
高速を飛ばしに飛ばして埼玉スタジアムに。
いつもの駐車場から、早足で歩いたが、
席に着いたのは試合開始から5分ちょっとたってしまってからだった。
高崎とセルかー。
しかし、高崎の高さを生かしたポストプレイを狙うでもなく、
個人個人が、狭い局面でボールを扱うのみ。
つながるパスは、すべて横か後ろ方向だ。
試合を見てると、確かに浦和の選手が、何かを必死にしてるように見える。
しかし、個々のベクトルはバラバラ。
そして、危ういバランスの上に立っている選手のモチベーションは、ちょっとしたきっかけによって
あっという間に崩壊してしまう。
瀕死のライオンを狙うハイエナのように、マリノスの選手は群がってくる。
かつて、サバンナの王者として君臨し、回りに恐れられたライオンは
もはやその威厳はない。
年老い、傷つき、ハイエナの執拗な攻撃に次第に命の炎が消えていく。
以前なら、ひと吼えで、逃げ去ったハイエナたちも今は、自分たちの優位を知っている。
そして、生きながら肉をそがれ、骨を砕かれていくライオンは、
ついにその巨体を支えきれず、地面に倒れ、ハイエナの群れの中で息を引き取ったのだった。
これで、今年のレッズは終わった。
ある意味、今年のレッズにふさわしい、妥当な幕切れだったかもしれない。

アントラーズは、大嫌いなチームだが、やはり敬意を表するに値する。
最終戦、ある意味去年のレッズみたいに早々と降格の決まった札幌に負け、
川崎、名古屋に優勝を持ってかれる可能性も充分あったわけだ。
ジェフは残ったのね。奇跡だね。
「唯一2部落ちしてない神話」は、またまた守られちゃったわけだ。
これもある意味、敬意を払うべき。
っていうか、受験生向けにお守りでも売り出せば、当たるんじゃないの?
埼玉スタジアムは、今日も5万3000人以上が詰めかけ、
もちろんどこの会場よりもダントツで多い。
この、多くのレッズサポはどんな思いで家路に着いただろう。
サッカーが勝負事である限り、いくら入場料を払ったとしても
常にそれに見合う結果が得られるわけではない。
その辺が映画や、演劇と違うところだ。
しかし、今日の試合に5万人以上の人が数千円づつ払ったわけだ。
幼い子供や、小学生、忙しいスケジュールをやりくりして駆けつけた人(俺とか)
寒い中がんばったお年寄り、バイトでチケット代を稼いだ若者、
そういった人々のことを、チーム、監督、スタッフ、そしてフロントは
ちゃんと受け止めなきゃいけない。
今日は、岡野選手と内館選手に「ありがとう」と「さようなら」を言うためにここに来た、
ということにしよう。
コンコースに出ると、夕日がきれい過ぎて、とても悲しかったです。



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夜明け前は一番暗い、日はまた昇る信じて待ちましょう。輝く日まで。 でも2年、3年も待てません。来シーズン期待してますぜ、お金貯めてまってまーす。
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最後は、それを象徴するかのようなとんでもない試合になってしまいましたが、現実を見る上では良い経験になったと思います。いや、そう思わないとやってられません(笑)
こういうシーズンもあります。
そして去って行く選手もいます。
全てを受け入れて、そしてまた次のステップに進みましょう。お疲れ様でした。