映画「ドリーム」見てきました
先日、また妻と映画を見てきました。
見たのはコレ。
他の映画を見に来たとき、予告編を見てこれはゼヒ見たいと思った作品。
今月いっぱいで上映終了とのことであわてて駆けつけました。
いやー、スバらしかった。
今年観た中で、ベストかも。
(このあと、スターウォーズ、ありますけど。)
ストーリーは、1960年代のNASAに勤める3人の才能豊かな黒人女性が、
当時、常識だった人種や性別の差別を乗り越えて、
数学者、エンジニア、プログラマーとして
成功していく姿を描いた「実話」である。
物語の核となるのはアメリカ初の有人宇宙飛行「マーキュリー計画」で、
アメリカ人として初めて宇宙飛行に成功したジョン・グレンの
「フレンドシップ7号」のエピソードがクライマックスになる。
マーキュリー計画については1983年の映画「ライト・スタッフ(Right Stuff)」でも描かれている。
この3人はまさにその「Right Stuff 」=「正しい資質」を持った人材だったのだが、
当時のアメリカ社会が持っていた差別、とりわけ黒人に対する人種差別は
想像を超ええるものであったわけだ。
そんな中で自らの資質を信じ、人間としての正義を貫いて、
成功をつかんだ彼女たちのストーリーを描いた、
実に「ロックな」映画であった。
世界中のすべての人に見てもらいたい、
トランプ氏は見ただろうか。
上映中、何回も涙ぐんでしまい、ヤバかった。
唯一の難点はこの邦題である。
いくら何でもヒドすぎる。
原題はもちろん「Dream」のわけはなく「Hidden Figures」。
「Hidden」は「隠された」だが、
「Figures」は、「人物、姿」という意味と「数字」という意味をかけてあるのだと思う。
3人の中で主人公になる真ん中のキャサリンは「数字、計算の天才」であり、
物語のクライマックスで当時の黎明期のコンピューターが計算した数字を
彼女が「検算」して計画が実行に移される、というくだりがある。
しかし、原題の副題にあるようにそれは当時語られなかった
「The Untold True Story」であったわけだ。
この邦題がもうちょっと何とかなってたら、
この映画、倍の観客動員はできたのでは。


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