日本対ボリビア、試合の興味は・・・
先週末から今週はJリーグが無く、FIFAの国際Aマッチデーで
日本代表はホームでコロンビアとボリビアの2試合を戦った。
結果はコロンビアには0-1の負け、ボリビアには1-0で勝って
ワールドカップではハンド退場のコロンビアには勝ったが、
11人いるコロンビア相手には勝てない、ということと、
ボリビアならばホームなら、ベストメンバーを出せば何とか勝てる、
というあまりサプライズのない結果であった。
とくにコロンビア戦からスタメン総とっかえで「選手層の拡大」をはかった
ボリビア戦の前半は、全くつまらないサッカーでうんざりした。
結局、中島、南野、道安がいなければダメ、ということを確認しただけ。
そんな中、興味を引いたのが
鈴木隆行氏と楢崎正剛氏のダブル解説。
鈴木隆行氏は元日本代表FWで2002年の日韓ワールドカップ前に
彗星のごとく現れ大活躍。
その後、さしたる活躍なく消え去ったところは、
イタリア代表で1990年イタリア大会の時だけ輝いた
サルバトーレ・スキラッチぽいなあ、と常々思っています。
ベルギーからJ1そしてJ[2の各チームを渡り歩き、2015年に引退しています。
楢崎正剛氏もまた元日本代表GKですが、
横浜フリューゲルス時代の1996年から代表に選出され、
2002年の日韓ワールドカップ大会を挟んで10年以上日本代表GKとして君臨、
クラブは横浜フリューゲルス消滅以降は名古屋グランパスに移籍し、
以後、名古屋一筋で昨年華々しく引退しました。
実はこの2人、同い年なんですねー。
これは、ちょっとビックリ。
太宰治と松本清張が同じ年なのと同じくらい、とまではいきませんが、
何となく、意外でした。
この2人の解説ぶりの対比がオモシロイ。
鈴木隆行氏は引退して数年たっており解説経験もそこそこ多いようで、
流暢だし、内容も的確で、言葉数も多い。
アナウンサーの実況に合わせていろいろコメントをさし挟んでくる。
楢崎正剛氏は昨シーズンまで現役だった関係で、
解説の仕事はまだそれほどない。
アナウンサーに「楢崎さん」と水を向けられるまでは全くしゃべらず、
振られてもなかなか言葉が出てこないし、解説の内容も(?)だったりする。
この辺、解説の経験の差、というよりは、キャラクターの違い、
つまりフォワードとして器用に多数のチームを渡り歩く鈴木氏と、
ゴールキーパーという特殊なポジションを選び一つのチームに長く在籍する楢崎氏の
生まれ持ったキャラの違いかもしれぬ。
試合が始まって間もなく、アナウンサーが楢崎氏にコメントを求めた。
アナ「日本は過去ボリビアと2回対戦し、1勝1分けです。
楢崎さんはそのどちらの試合とも出場されていますが、
ボリビアの印象はいかがですか?」
楢崎「うーん、あのー、ですねー。
日本での試合と、南米での試合で戦いましたけど、
南米での試合では、日本でやった時とは違うチームのような強さでした。」
おいおい、ってことは今日の試合は日本での試合だから
このキリンカップでのボリビアチームは本当の実力ではないってこと?
そんなこと言ったら、テレビ見てるヒトはしらけちゃうし、スポンサーは怒るで。
その後も、鈴木隆行氏と、楢崎正剛氏のコメントの対比が興味深く、
ゲームがつまらなかったので、
試合を見るよりも、解説を聴く方が面白かったです。
そんなわけで、昨日のこのゲームは、試合を「見た」というよりは、
「ボリビアを聴きながら」
でした。(*^-^*)


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