ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2020.08.27

新型コロナウイルスワクチンについて

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新型コロナウイルスに対するワクチンは、

世界中の多くの製薬会社で開発が続いており、

完成間近ではないか、という期待もあるが、

実際にはなかなか難しいような気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

未知の部分の多い新型コロナウイルスですが、

今までに報告された中に

一度かかったのに、再感染したとか、

PCR検査で陽性だったのに、抗体が確認されなかったとか、

という例がみられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ロンドンで新型コロナウイルスの患者さんの抗体を測定したところ、

検出可能なレベルの抗体がない症例が2~8.5%いた、

という論文が出ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、どういうことか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我々の体を守る免疫システムは、2重3重の防御網を持っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体に侵入した病原体は、まずNK(ナチュラルキラー)細胞などの

「非特異的」免疫システムにより攻撃されます。

これを「自然免疫」といいます。

その後、次の段階として

敵の「旗じるし」を認知したうえで

それに対する「特異的」な抗体という物質が作られ、

さらにウイルスを攻撃します。

これを「獲得免疫」といいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この「抗体」は細胞に記憶されたデータにより、

その後も作り続けられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワクチンの仕組みは、病原体の「しるし」を

体に覚えさせて、あらかじめ体に抗体を産生させ、

それによって次にウイルスが来たときに

最初から抗体も使って攻撃しよう、というものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこで、この論文の

感染は確認されたが、抗体が検出されなかった、

というヒトは、

抗体の出番の前の自然免疫の段階でウイルスが撃退されてしまった、

と考えることができます。

もちろん、抗体生産が準備された可能性はあるが、

それが大量生産ラインにのる前に

戦争が終わってしまった、ということです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそも、同じコロナウイルスグループの

従来型の風邪のコロナウイルスは一時的な免疫しかできずに

繰り返しかかることがわかっていますし、

ワクチンもありません。

新型コロナウイルスにより近い

SARSやMERSのワクチン開発もいまだ成功していないのが現状です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とすると、このコロナグループは

抗体ができにくくワクチン開発が難しい、のではないか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少なくともポリオや天然痘のように

絶対大丈夫なワクチンはできないだろうと思います。

 

 

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