新しいエアブラシの第1作は「雷酋長」
さて、先日、オリンポスのコンプレッサーが壊れたとき作っていたのはこのモデル。
アメリカのレベル製のF-105D サンダーチーフ。
中身はこんな感じ。がさっと入っていてアメリカン!なテイスト。
いつ、どこで買ったかは覚えていないが、キットは1988年製。
ちょうど30年前ですね。
もちろん、昨今の国産キットのような繊細なスジ彫りではなく、
力強い凸モールド。
あえて、彫り直さず、このまま行きます。
組み立てられるのは、この一種類のみ。
メンフィス・ベルⅡという、有名な機体だ。
幸い、デカールは発色も良く、生きてるっぽい。
それにしても、シンプル。
ところで、アメリカのキットって、どうして部品番号がランダムなんだろう。
14の次が56というのは解せん、ナゼだ。
このパイロット、胸郭の前後径と左右径があまり変わらない
いわゆる「ビヤ樽状胸郭」ですね。
診断学で習いましたが、ということは肺気腫、コイツはヘビースモーカーか?
ヘルメットもデカすぎ。
まあ、座っていただければ、目立たないか。
コックピットも、ちょいちょいそれっぽく塗りますが、どうせ見えないだろうなあ。
そして、仮組み。
これは、機種に入れるオモリの重さを決めるため。
釣り用の板なまりを巻いて加減を見ます。
これ忘れると完成後にシリモチつきますんで。
こんな感じに仕込みます。
この機体はスペースがいっぱいあるので楽勝ですが、
時にパイロットの足をぶった切って入れにゃならない手合いもある。
で、このあと、機体下面色のFS36622を吹いたあと、
オリンポスが突然死するわけですが、
その後新機種の操作に気をとられ写真を忘れたのでいきなり完成です。
F-105はセンチュリーシリーズの5番手として
1955年に初飛行、1958年から運用開始。
特徴はそのデカさ、頑丈さで、
同じリパブリック社で第2次世界大戦中に活躍したP-47サンダーボルトのイメージと重なる。
単発の戦闘機としてはその大きさは最大らしい。
戦闘機としてよりも戦術爆撃機の性格が強く、
実際、ベトナム戦争ではいわゆる「北爆」の75%は本機によるものとされている。
本来、機体下部に爆弾倉を持つが、通常爆弾が運用できなかったため、
爆弾は「外装」となった。
ワタシはむろん戦争反対ですが、外装の爆弾は模型映えするのも否定できず。
ちなみに「メンフィスベル」とは第二次世界大戦で活躍した
B-17スーパーフォートレスの1機につけられた愛称であり、
25回の出撃を達成し、映画になって大変有名になった。
1990年公開。ワタシも見ました。
そのプラモデルも作りました。
その機体にあやかって「メンフィスベルⅡ」とつけたんでしょうか。
デザイン的には評価の高くないF-105ですが、
ムカシっから、ワタシ、この形はけっこう好きなんです。
この、子供が描くジェット機のような後退翼のスタイルが、
いかにもジェット機というフォルムで、好きですねー。
鉄人28号や、鉄腕アトムに出てくるジェット機の形です。
最近のステルス機などはどうも好かん。
ワタシにとってこの形は、葉巻型F1的なものか。
新しい、エアブラシの第1作。
ベトナム迷彩もフリーハンドですが、イイ感じに仕上がりました。
やっぱ、コックピットはほとんど見えなかったなあ。
凸モールドはそのままで、あえてスジ彫りせず。
ムカシはペーパー掛けして彫り直してましたけど、もはやそんな気力も時間もないし、
かえって、力強い感じなので、と言い訳しつつ。
ただ、ウインドシールドだけは、機首との間にパテ盛り、ペーパー掛けで
面一(ツライチ)に仕上げております。
実はこの「雷酋長」のキットははみな古く、ハセガワもF-104はリニューアルしたが、
F-105に関しては1960年代のキットのみ。
その後、韓国か中国のメーカーがスジ彫りのキットだしたらしいけど、
このアメリカンなキットは、何となくサンダーチーフの
「古参の鬼軍曹」といった雰囲気をよく出してるのではないでしょうか。
実はそのハセガワの古いキット、最近2機セットのコンボで出たのを、
うっかり(?)買っちまいまして、この際続けて作っちゃおうかなあ、と。
エアブラシの調子もいいんで。
何事も「イキオイ」というモノは大事で、
モケイは「並べて楽しむ」というのがセオリーですんで。


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