後半4分のロスタイム最終盤にドラマは待っていた
2003年以来、埼スタのリーグ戦ではFC東京に対し負けが無い。
実に16年間負けていないということになる。
前夜、テレ玉のGGRで、水内猛氏が元FC東京の石川直弘氏にインタビューしていたが、
ワレワレ、レッズサイドが思っている以上にFC東京側には苦手意識があるようだ。
しかし、今年、埼スタに迎えるFC東京は目下首位。
記録はいつか破られるものなのだが・・・・・。
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2019年J1第5節
浦和レッズ 1-1 FC東京 (埼玉スタジアム2002)
(前半 0-0)
(後半 1-1)
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土曜日の2時キックオフは、この時期間に合わない。
さらに、この日は森高千里さんのコンサートだったので、
夜、自宅でテレ玉の録画を観戦しました。
うーん、ドラマチックでしたね。
前半、互いの良いところを消し合う展開で、双方あまりチャンスらしいチャンス無し。
後半62分に、満を持して投入された久保建英は昨年加入した17歳。
バルサに見いだされた、その天才的なサッカーセンスは、
この先、日本サッカーを変える存在になるかもしれない。
そして、その長谷川健太監督の采配はズバリだった。
後半30分、残り15分というところで、
久保はカウンターから一度は味方の足に当たって跳ね返ったボールを、
反転しながら習慣的な判断で、追い越す東にスルーパス。
そのクロスをオリヴェイラがヘッドでレッズゴールにたたき込んだ。
この、日本サッカーではちょっと見ないようなスペクタクルなプレーに
埼スタにつめかけたレッズサポは、16年ぶりの敗戦を覚悟したかもしれない。
彼はそれほど次元の違うプレーをしている。
しかし歴戦の猛将オリヴェイラ監督が取った采配は
82分に杉本と山中の2枚を同時投入。
その山中亮輔が87分に放ったフリーキックは、
ゴールのクロスバーにあたって得点はならなかったが、
思わずロベルト・カルロスの名前がうかぶような
強烈な左足のキックが残したバーの乾いた金属音は、
何かの予感を感じさせるものだった。
そして、後半ロスタイム4分が、もう終わろうかというとき、
山中亮輔からの鋭いグラウンダーのクロスを、
森脇良太が、らしくない(?)鋭いシュートで相手ゴールに突き刺した。
そのまま、ホイッスル、試合終了。
FC東京の16年ぶりの勝利は、その最後のワンプレーで夢と消えた。
これは、レッズはホッとしたわけですが、
FC東京側に与えた心理的ダメージは、相当甚大なものだったでしょう。
あるいは引き分けながら、通常の敗戦以上かもしれず。
だからサッカーって、オモシロイ。


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