ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2020.05.27

影響を受けたレコード(国内編)①:「一触即発/四人囃子」


 フェイスブック企画の「影響を受けたレコード10選」は

大変楽しませてもらいました。

「好きな」ではなく「影響を受けた」というところで、

当時の時代背景や、自分の人生を振り返ることができて

大変、興味深かったですし、

新たな発見もありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワタシにとってロックは「ほぼ洋楽」であったので、

10枚すべてが海外アーチストの作品になったのは

まったく当然なのですが、

日本のアーチストのレコードを聴かなかったかといえば、

そんなことはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 なので、影響を受けたレコード、国内編をやってみようと思いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、そこで問題になるのは

ワタシにとって「ロックの魅力」≒「ロックボーカリスト」

で、あったということと、

「ロックの歌詞」は「英語」に限る、という認識があったことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今では考えられないことですが、

当時は「日本語のロックは成立するか否か」

という問題は常に論じられた問題でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はっぴいえんど」は日本語ロックの草分けといわれますが、

当時ワタシは「はっぴいえんど」の

どこをどう聴いたらロックに聴こえるのか

まったく理解できませんでした。

(デビューアルバムの「ゆでめん」はLPを所有していましたが。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やはり、ビートルズの英語の発音や、

イアン・ギラン、ロバート・プラントのシャウトを聴くと、

やはり日本人にはロック・ボーカルはムリなのだ、

と自分なりに解釈していました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「クリエイション」は高校生の頃人気があり、

曲は全編英語でしたが、竹田和夫氏の発音は、

高校生が聴いてもカタカナ英語にしか聞こえず、

イマイチ、ノレませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「キャロル」の矢沢永吉氏は、

「日本語を英語っぽく歌う」という歌唱法を発明しました。

「キミ」と発音するところを「クッィミィ」というように

日本には本来ない「無声音」を盛り込むことにより、

ちょっと英語っぽく聞こえる、という歌唱法は、

佐野元春や吉川晃司など、後々多くの人がコピーしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 また、矢沢氏は歌詞は日本語だが、

サビや歌い出しなど重要なところに英語を混入させる、

という手法も開発しました。

これは、もうその後のニュー・ミュージックからJ-POPの

歌詞の常套手段になっていますが、

矢沢氏が、なんとかロックを日本語で

カッコよく歌いたいという思いが生んだ技でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 のちにゴダイゴに入るタケカワユキヒデ氏のデビュー曲、

「走り去るロマン」を聴いた時はショックでした。

1975年に発売されたこの曲を、ラジオで聴いたとき、

その発音の素晴らしさに感動し、

彼が東京外語大の外国語学部英米語科卒ときいて、

なるほど、と思ったものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さて、そんな背景で、初めて日本語のロックで良いと思ったのが、

この「四人囃子」の「一触即発」でした。

1974年6月25日発売。

当時中学3年生。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時代はプログレッシブ・ロック・ブームでした。

雑誌「ミュージックライフ」の人気投票では、

「エマーソン・レイク・アンド・パーマー」が

「レッド・ツェッペリン」を抑えて1位を獲得。

「イエス」「ピンク・フロイド」といったバンドが

人気を集めていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まさに「プログレ」は時代の最先端。

その「Progressive」という単語の意味そのままに

「進歩的な」ロックだったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このアルバムが、日本のロックとしてではなく

「ロックのアルバム」としてすんなり受け入れられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 結論から言えば、プログレは

「イントロ~歌~間奏~歌~エンディング」

という構成ではないので、

歌の比重は相対的に低くなっています。

ボーカルスタイルもリード・ギターと対決する

シャウトするボーカルではなく、

アンサンブルの一部として機能するものなので、

「聴かせる」歌はむしろ要求されません。

曲によってはインストもアリです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この点が、日本人のボーカルの弱点を、

難なくクリアーしていたので、

非常にすんなりと曲を聴くことができたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もちろん、楽曲の良さ、構成力の高さ、

があってのことですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 くわえて「四人囃子」という、ニヤリとさせるセンスあるバンド名、

それに「一触即発」という、

「原子心母」や「危機」と並べても違和感のない

プログレ風のアルバムタイトルもカッコよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんなわけで、「一触即発」は

ワタシが好きになった日本のロックアルバムでしたが、

それでも一番好きなのはパープルなどの

ハードロックでしたから、ボーカル問題は

解決したわけではありませんでした。

 

 

 

 

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