年末の「ド定番」
クリスマスパーティーの翌日、
前夜の疲れをモノともせず、東京渋谷は「NHKホール」に向かった。
目的はコレである。
今年、数多くのクラシック・コンサートに足を運び、
にわかクラシックオタクになりつつある私が、
日本におけるクラシックの「ド定番」である「年末の第9」を外すワケにはいかぬ。
(もちろんナマの第9は、はじめて。)
で、どうせなら、最も「ベタな」N響のNHKホール、ということに相成ったのだ。
天皇杯の決勝やW杯の最終予選などで、
普段サッカーを、見に来ないヒトもチケットを求めるように
年末のN響の第9となると、クラシック・コンサートに普段行かないヒトも、
これだけは「年中行事」にしているというヒトも多いだろう。
ということで、チケット発売日に速攻インターネット予約で、
15列目を何とか確保。
何せ、NHKホールはクラシックのコンサートにはややデカイので、
2階や、まして3階では音的にもの足りず、
なるべく前の方の席のチケットをゲットせよ、
と、モノの本に書いてあったのだ。
開演前にチラッと隠し撮り。
本番では、オーケストラと合唱団がぎっしり入ってこのようになる。
(演奏中にはもちろん写真撮れません。)
「第9」はご存知のように90分近い長尺で、
もちろん「ハーフ・タイム」なんか無いので、
開演前にトイレで入念に膀胱をカラにする必要がある。
ということは、第1楽章から、ずーっとスタンバって、ひな壇にならんでる
合唱団の人たちもトイレ行けないんだなあ。
始まる前、みんなで一斉にトイレ行くんだろうが、
楽屋のトイレって何個あるんだろう、長蛇の列になるのかしら。
などとくだらないことを考えてるうちに、
曲が始まった。
曲自体は、やっぱり、年末に盛り上がるなあ、
という感じの名曲であるが、
これも有名な話だが年末に第9をやるのは日本だけの風習なのだ。
なにしろ長いし、こんだけの合唱団のセッティングも必要なので、
海外でもおいそれと頻繁に演奏される楽曲ではない。
CRPでいうと「ジーザス・オブ・サバービア」みたいな曲なのだなあ。
(一部のヒトにしか、わからない例えですが・・・。)
それにしても、ソプラノのこのオバサン、
年齢はわからないけど、経歴としては
2004年になんとかコンクールで優勝、
からの記載なので、かなり若いヒトみたいだけど。
(じゃあ、オネエサン、なのか・・・。)
しかし、この体格、ゆうに100キロはありそうだが、
やっぱり、声楽は体が楽器だなあ、と思わせる歌いっぷりでした。
一方指揮者は、このおじいさん、77歳ということで、
歩くとヨボヨボなんだが、
指揮は、素晴らしかった(ように思う。)
ともかくこの90分近い「第9」を、
ほぼ4夜連続で振るたあ、大したもんだ。
やはり「ライブは体力だ」。
オレもがんばらねば。
ところで、この「NHKホール」、
あと数日すると、例の国民的ライブ番組「紅白歌合戦」の舞台になるのだ。
そう思って会場を見渡すと、
また別の感慨が・・・。
このハコ、クラシックにはでかいけど
紅白やるにはちょっと小さいなあ、という感じ。
今度は「紅白」もナマで見てみたいなあ。
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