平成最後のスギ花粉
昨年末あたりから「平成最後の~」という枕詞が流行しています。
「平成最後の大みそか」「平成最後の初詣」「平成最後の新成人」・・・
非常に語呂が良いのは、これみんな七五調で、
「啼くよウグイス平安京」とか「マッチ一本火事の元」みたいな感じだから。
「三井住友ビザカード」「墾田永年私財法」「肴は炙ったイカで良い」などなど
七五調は無敵ですが、ここにきて気になる
「平成最後のスギ花粉」。
昨年は日本気象協会とウェザーニューズの予想が真っ向から対立し、
結果、大量飛散で日本気象協会の勝利に終わったのですが、
今シーズンはどうか。
まず、日本気象協会の予測。
昨年との比較です。
これで行くと、北関東は昨年の50~70%にとどまるとしています。
しかし、平年との比較では110~150%と多い予測。
去年がめちゃめちゃ多かったから、それよりは少ないが、
平年と比べると多いですよ、という見解です。
いっぽう、ウェザーニュース社の方。
なんと、昨年比で500%以上。(@_@)
そして、平年比では、200~250%とこれも高い。
まてよ、これはどうもおかしい。
昨年比500%で平年比200%ということは、
ウェザーニューズの見解では
「昨年の花粉飛散量は平年より少なかった。」
と見ているわけです。
花粉飛散量ははかる場所、施設によりばらつきが多く、
一部から、全体の傾向を推量するため、違いが出るのはあり得ることですが、
ウェザーニューズ社は、自分たちの昨年の予想も当たっていた、
という見解に基づいているわけですね。
まあ、競馬の予想やトトカルチョではないので
どっちが勝った、負けたはワレワレ耳鼻科医や、
花粉症患者さんにとっては大きな問題ではない。
問題は、今シーズンの飛散量はどうか、
ですが、ここでワタシの予想。
昨年の記録的猛暑を考えると、スギ花粉の産生は多いはずです。
そして、今年は1月になり降水量が少なく、大量の降雪もないので、
スギ花芽のダメージは少ないはず。
ただし、ワタシの印象では昨年の花粉量は多かったので
(これは。患者さんの数や、重症度で推測されます)
スギ花粉の表年、裏年理論に基づいて考えると、
2年続けての爆発的飛散は無いと思います。
なので、平年よりやや多め、去年よりやや少なめの
日本気象協会に近い予測です。
どっちにしろ、花粉、確実に来ますから、
花粉症の対策は、万全にしてください。
さて、あと1カ月ちょっとで
「平成最後の大仕事」
が、始まるわけだ・・・(T_T)


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