少年時代のあこがれの
先日文房具売り場の鉛筆コーナーにふと目が留まった。
三菱ユニ。
今も同じデザインで売ってるんだ。
三菱ユニといえば子供のころのあこがれであった。
いわゆる高級エンピツ。
多分普通の鉛筆が1本10円くらいだった我々の小学生時代、
コレは1本50円した。
そして、その1ダース入りは通常の鉛筆が紙箱なのに対し、プラスチックのケースに入っていた。
これをこのままフデバコとして、学校にもって行きたい。
文房具屋のショーケースを眺めて、いつもため息をついていた。
ところが、我が家はそんな贅沢を許してくれる家ではなかった。
いつもエンピツは緑色の1本10円のやつ。
その後、発売されたのが、さらに高級な三菱ハイ‐ユニ。
これはナント、当時1本100円であった。
1966年発売、当時ワタシは小学校2年生。
その当時の物価を調べると週刊誌が50円、ラーメン1杯が70円の時代であった。
コレはまさに高根の花である。
当時、エンピツのシェア1位は多分トンボ鉛筆で、三菱鉛筆が2位、
3位にコーリンエンピツというメーカーがあった。
そのトンボ鉛筆が誇る高級エンピツは
「モノ」、「モノ100」であり、値段も50円、100円で
それぞれユニ、ハイ‐ユニとガチンコ勝負なものであったと記憶している。
トヨタクラウン、コロナと日産セドリック、ブルーバードみたいなもんですね。
当時のコマーシャルのコピーは「MONOに勝るモノはない」であった。
ちなみにのちにベストセラー商品となった「MONO消しゴム」は
最初は「モノ」1ダース入りのおまけであった。
消しゴムで思い出した。
一時、期間限定で
「ユニ」を1ダース買うとついてくる「ユニ坊主」というノベルティーグッズがあった。
これ欲しかったなー。誰か友達が持っていたなー。
さて、トンボ鉛筆も良かったが、ワタシは三菱派であった。
あとから知ったが「三菱鉛筆」は
浦和レッズも関連する「三菱自動車」「三菱重工」などのいわゆる三菱グループとは
全く関係がないそうだ。
当時、「ユニ」の下のラインに「ユニP」というエンピツがあり、これが1本30円。
ユニほしかったがこれで何となく我慢していた。
ただお年玉とかで買ったり、お祝いかなんかでもらったとかで
何本かユニは所有したことがあり
それはもう、短くなるまで大事に大事に使ったものだ。
先日、売り場に並んでいる「ユニ」を見て、
今の自分の経済力であれば、憧れのダース買いも十分可能だ、
買って、少年時代にかなわなかった夢をかなえようかとも思った。
(「ハイ‐ユニ」ですら1ダース1500円程度)
ただ、今は、エンピツでものを書くことはまずないので
買っても使いようが無いなあ、とあきらめたのであった。
ユニ坊主付きなら買ったかも。さらに使い道ないけど。(^-^;


コメント/トラックバック トラックバック用URL: