学問と勉強
先日広島に学会に行った折ある本を読んだ。
電車に乗ると本がいっぱい読めるのがうれしい。
広島だと新幹線で4時間、1時間寝てても3時間はバッチリ読書できる。
さて、そこで読んだ「数学」の本だが、
「学問は役に立たないほうがエライ。」
という趣旨の対談であった。
おお、なるほど。
化学や、物理学や、医学・生理学なんかに比べて、
数学や文学は(その数学者の対談の相手は作家であった)
すぐ役に立たないから、
学問として、よりピュアである、と。
確かにそうかも知れんなあ。
私がまだ研修医で大学にいたころ、
先輩の先生に声をかけられた。
「オグラー、ちゃんと勉強してる?」
(ちなみにその先生、女医さんなんだが女子医大の山岳部出身で、ともかく豪快なのだ。)
「はあ、はい。
この間も、○○症候群の疑いの患者さんがいたので、
図書館で文献を山ほど読んで、コピーもまとめました。」
「あのなあ、オグラよ(繰り返しますが女医さんです)、
そーいうのは勉強って言わないんだよ。
疾患がわかんなくて調べてんだろ。
そりゃあ、仕事、仕事だよ。
勉強ってのは、目の前の問題を解決することじゃあないのよ。」
もう、25年も前に言われた言葉です。
そうだよなあ。
んで、新幹線でその本を読んだあと学会場に行って、
これが専門医講習会っていう学会で、
耳鼻科の各分野の一流の先生たちが、
最新の疾患概念や診断法、治療法などを講演してくれるわけです。
毎年、いつも、勉強になるなあ、
と思って聞いてましたが、
今年も開会のあいさつで座長の先生が、
「臨床医の先生方がすぐ明日から役立つような最新の知識をお伝えします。」
と言ってるのを聞いて、
「ああ、これは、学問じゃあないのだなあ。」
と思ったのだった。
そもそも、医学なんてのは実学の最たるもので、
「学問」としては下の下なのだなあ。
もちろん、だからダメ、とかじゃなくて。
また、今週末は補聴器相談医講習会で
宇都宮まで行って、仕事のために学習(?)してきます。
去年も大変だった⇒昨年の補聴器相談医講習会の記事
なかなか、真の勉強はできないのだ。
必要に迫られて、一生、こんな、仕事のための学習をしてんだろうなあ。
でも、仕事は大事なので。
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赤ペケ病院でも院長に会う度に
「勉強してる?」って聞かれます。
「…勉強って…」と思うこともありますが、
先輩の先生のお言葉、深いです。
私も「仕事」も「勉強」もがんばらねば!です。
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あ、いい忘れました!
昨夜、魔法の花(?)の前をくるまで通りかかったら、
先生をお見かけしました。数人の方とご一緒でしたので
ご挨拶できませんでしたが…
また、コージー鈴木さんから「一発録り」のお話は
聞いてたのですが、ブログ読めせていただいて大爆笑でした!
ホント、お上手ですよね!
若林に「一発録り」、CDで聞かせてもらいました。
(カセットテープではありませんでした)
間違いなく審査は通ると確信しましたので
楽しみにしております!
ブログの写真UPありがとうございました!
「ここでこうきましたか!」って感じですね~(笑)。
日々更新を楽しみにしております。
(この間は朝出勤前に久々に織姫上っちゃいましたし)
今後ともよろしくお願いします!
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赤ぺケの院長は「勉強」してんのかなあ。
時々「!」な処方箋、目にするけど。
(ナイショですが。)
昨日は、その耳鼻科の忘年会に呼んでいただいて
「マジック・フラワー」で2時まで飲んでました。
いやあ、こっちは土曜日、外来あるからなあ。