失見当識
「見当識」とは一般には聞きなれない言葉ですが、
よく使う医学用語で「時間、空間」の認識、
つまり今自分がどこにいるか、今日は何年の何月何日何曜日か、
などということを認識していることです。
そのようなことがわからなくなることを「失見当識」といいます。
医学的には「意識障害」のひとつですが、
「認知症」の症状として、医療、介護の分野で用いられる用語です。
順番としては、まず時間の概念、今日がいつか?
から損なわれてゆき、
次に、空間の概念、ここはどこか?
が障害され、
さらには対人関係、
親兄弟や親戚・知人がわからくなってゆくといわれます。
実は金曜日の朝目覚めたとき、今日は水曜日だと思った。
強く思ったわけではなく、
何となく漠然とそう認識していたのです。
なので、朝の天気予報で、
「明日から3連休という方もいらっしゃると思いますが・・・」
という気象予報士さんの言葉に違和感を覚え、
あれ、今日は水曜日じゃないの、と思いました。
で、よく考えたら、
今日は金曜日であるということを思い出しました。
むむむ、認知症の始まりか・・・(゚Д゚;)
なぜ、そんな感覚があったのか?
たしかに今日は夜、フライデーJリーグのホームゲームがあるが、
行けないことは分かっていたので、その意識があったとは思えない。
しかも、最近、レッズ不調でJリーグが楽しみではないし・・・。
そこで、思い当たったのが、昨日知った准看護学校の秋休み。
13日から准看護学校が秋休みになることを昨日日程表で確認しました。
毎週金曜日の昼休みは准看護学校の授業があり、
昼休みがつぶれちゃいます。
なので、前日、日程表を見て翌日の休講を知った時、
お、明日の昼休みは自由時間がある、と思ったのです。
いっぽう、当院は水曜日午後休診ですから、
その時は、スーパーに食材の買い物に行ったり、
模型づくりでもちょっと手間と時間のかかるエアブラシ塗装をしたり、
土日では行けない銀行や、郵便局の用事を片付けるのが日課です。
この2つの意識が重なって、
「今日は水曜日」という誤った見当識を抱くに至った、かと。
まだ、認知症の始まり、とは思いたくない・・・。


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