天皇杯4回戦、東京ヴェルディに勝ってベスト8へ
天皇杯4回戦。
天皇杯はかつて年末の「季語」であったが、
ここ10年は全く違ってしまったなあ。
相手は東京ヴェルディ。
かつてJリーグ発足前後は人気、実力ともに日本一、
代表選手の大半を輩出していた黄金時代もあったが、
いまやそんなことも若いサッカーファンは知らないかも。
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第98回天皇杯
浦和レッズ 1-0 東京ヴェルディ (熊谷文化スポーツ公園)
(前半 0-0)
(後半 1-0)
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天皇杯では通常J1のチームはスタメンを落とし、
下位リーグのチームはジャイアントキリングを狙って
ベストメンバーで臨むものだが、
今回はまったく逆。
東京ヴェルディはJ2で現在6位、
J2で1,2位はJ1自動昇格、3~6位がプレーオフ進出圏なので、
ここは踏ん張りどころ、
リーグ戦の順位は絶対落とすわけにはいかない状況。
一方の浦和はJ1は現在9位、優勝は絶望だが、
ACL出場権内の3位以内も現実的にはかなり厳しい状況。
くわえてルヴァンカップはすでに敗退している。
唯一天皇杯が残されたタイトルであり、
しかもこれをとればACL出場権もついてくる、
ということで、リーグ戦よりむしろ重要なゲームだったりする。
というわけで、J1浦和レッズはほぼベストメンバー、
逆にJ2東京ヴェルディは前節のリーグ戦からスタメン10人を入れ替えた
いわば「控え組」という、異例の状況になった。
それならば、すんなり浦和が勝つだろうと思うのは
シロート衆の考えることで、
浦和レッズサポを長くやってると、これはキビシイかも、と思うのだ。
案の定、のびのびとファイトしてくる東京ヴェルディに対し、
何となく調子の出ない浦和レッズ。
前半38分には右サイドを崩されてシュートを打たれる。
やられた―と思ったが、
シュートはポストに当たりゴールインせず、救われる。
前半とばしたヴェルディの選手は、後半になり次第に消耗してくる。
アップになると書いている汗の量が両チームで明らかに違う。
そんな中、64分、
大きなサイドチェンジから相手ディフェンスラインを揺さぶり、
岩波のアーリークロスは興梠にピンポイント。
興梠はゴール前にフリーになっているファブリシオに丁寧に頭で落とし、
これをファブリシオがゴールに突き刺した。
またまた、スペシウム光線ポーズ。
今後、これを見るのが楽しみです。
その後、とどめを刺す機会もあったが、
このまま1-0で終了。
ヴェルディも浦和レッズ相手によくやった感があり、
レッズもノルマを果たした達成感があり、
双方ともに「良い」結果であった。
翌朝のスポーツニュース。
天皇杯で、トーレスとイニエスタが同じピッチに立ったというニュース。
映像はJリーグレベルでも特にどうってことない、
イニエスタのヒールパスと、トレースの初ゴールのシーン。
そして、横浜対仙台で、そのイニエスタと同じバルセロナにいた
横浜Fマリノスの久保のゴールアシストのシーン。
これも、まあ、大したことはない。
しかも勝ったのは仙台で、仙台のゴールシーンはなし。
で、そのあと他試合の結果くらいは出るかと思ったが、
スコアすら出ず、天皇杯のニュースおしまい。(+_+)
まあ、天皇杯の扱いなんてこんなもんで、
トーレスとイニエスタの対戦がなかったら、
そもそも朝のニュースではかすりもしなかったでしょう。


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