大橋巨泉氏とその時代
大橋巨泉氏が亡くなりました。
82歳だそうです。
ということはワタシより25歳年上ですね。
氏のことを初めて認識したのは「巨泉・前武のゲバゲバ90分」(1969~1971)
コレはめちゃめちゃ面白かった。
ワタシが小4のころ、ということはこのころ巨泉さんは35歳か。
ともかくそれま夢中になっていたドリフが、完全に時代遅れに見えた。
ちょっと、色っぽいようなシーンもあってお茶の間で気まずい瞬間もあったけど、
そこがまた思春期前期の子供にも魅力となった。
(お色気シーンに登場してたのは、ジュディー・オングさんやうつみみどりさんだったりした。)
そのあとは、なんといっても「11PM」。
コレは当然子供が見るべきではナイ番組であったが、また何とかしてみたい番組でもあった。
テレビの番組表を見て悶々としていたが、
たまたま親父が遅い時間に風呂に入り、お袋がお勝手仕事をしてることがあると、
チャンス、とばかりにこっそりチャンネルを回すのだが、
そういうときに限って「ゴルフ」「釣り」「競馬」または「ジャズ」の内容だったりした。
ワタシが、釣り、競馬はもちろんゴルフも一切やらず、
ジャズが好きではないのはひょっとして、この辺にルーツがあったりして・・・・。
その後、「クイズダービー」や「世界まるごとハウマッチ」はたまに見る程度であったが、
ユーモアとインテリジェンスにあふれた司会っぷりは
大橋巨泉氏はやはり多彩な人だなあ、という印象であった。
しかし、その後、セミリタイアと称して第一線を退かれる。
調べたら56歳の時でした。
(オレも57歳になっちまったからそろそろ考えないと。)
そのセミリタイア後は、いろいろ大病もされたようだが、週刊誌のコラムなどを読むと、
本当に頭のいい、スジのとおった「明確」なヒトだなあともわせる書きっぷりであった。
特に最近は現自民党安倍政権の「右傾化」にたいへん危機を感じていたようで、
巨泉さんはオレより25歳上なのでジャズマニアであるが、
もし、時代がもっと後なら必ずロックを聴いてたであろう。
くしくも永六輔さんと、数日の間で逝ってしまったのは、何か時代の流れを象徴しているようでもある。
最後に、個人的に最も印象に残っているこのCMをみて、ご冥福をお祈りします。


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