ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2016.11.21

困ったね、早めのパブ〇ン (ーー;)

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 毎年問題になり、最近も医家向けネット掲示板をにぎわしている事柄。

 

 

 

 

 

 

 

 「風邪ひいたらしいので、早めに来ました。明日、○○を休みたくないので、何とかしてください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「風邪ひいたかもなので、悪くなる前に抗生剤ください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 「風邪もらっちゃったので、点滴でもしてください。」

 

 

 

 

 

 

 

 これらは、すべて、ダメです。

 

 

 

 

 

 

 

 風邪の症状、セキとか、熱とか、のどの痛みを緩和する薬はあっても、

風邪そのものを治す薬はない。

 

 

 

 

 

 

 

 注射だろうが、点滴だろうが、風邪を早く治す薬はないし、

抗生剤は風邪には全く無効です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風邪はウイルス感染なので、自分の体の免疫で治す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あったかくして、栄養のあるもの食べて、ともかく寝て治す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 休養が体の負担を減らすし、免疫系は寝てるときに活発になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 お風呂も入ってOKです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 血行が良くなり、早く免疫細胞が病巣に到達します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、高熱で体力の消耗が激しいときは入浴は避けましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風邪の2次感染で扁桃炎、気管支炎、中耳炎などを起こしたときは

必要に応じ抗生物質を使うことがありますが、

予防的に飲んでも、抗生物質でこれらを予防することは困難です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 むしろ、予防と称して抗生物質を飲んでいて

これらの合併症を起こしたときは治りが非常に悪くなります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 風邪であれば、免疫不全者を除き、特に子供などは40℃あっても抗生剤は使いません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ともかく、風邪の初期には医者なんか行かないのが一番。

 

 

 

 

 

 

 

 

 早く帰って寝てるに限ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ただ、唯一の例外がインフルエンザ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 抗インフルエンザ薬は早期の投与が効果的。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 全身症状の強い高熱や、周囲のインフルエンザ患者の存在など

インフルエンザを疑う症状があった場合は早めに受診しましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日も、午前中A型出ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そもそも

「良かったね、早めのパブ〇ン。」

なんてCMがイケナイ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 市販の風邪薬はほぼすべて解熱剤が入っていますから、

それを飲んで熱が下がってよくなったと錯覚をして、

学校や職場に行ってウイルスをまき散らしたり、本人の風邪をこじらせたりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 もっと、こういう事実をマスコミが伝えるべきでは。

 

 

 

5件のコメント

コメント/トラックバック (5件)トラックバック用URL:

  1. 中耳炎についてお聞きしたいことがありましてご質問させて頂きました。
    4歳の子どもが中耳炎にかかりとある耳鼻咽喉科で抗生剤とアレルギー薬とカロナールをご処方して頂いたのですがカロナールは1日3回毎食後に飲むように出されました。
    先生からはカロナールは調節しないで飲んでくださいと言われました。
    カロナールを発熱時でしか飲ませたことがないので子どもにこのような飲めませかたするものなのでしょうか??
    おそらくですが耳痛もあるとのことで1日3回なのだと思いますが…
    質問のご回答よろしくお願い致します。

  2. コメントありがとうございます。
    カロナールは解熱剤ですが、鎮痛剤でもあるので、熱がなく痛みだけのために飲んでも問題ありません。
    ただ抗生剤などの塗料役と違い、あくまで対症薬なので、毎食後飲むかは意見の分かれるところです。
    ワタシは頓服でしか出しません。
    とくに、解熱剤として使う場合は連続的に飲むと熱形をマスクしてしまい疾患の増悪がわからないので不可ですが、
    痛み止めの場合、たとえばリウマチや関節痛など整形外科領域では連続投与します。
    中耳炎の場合は激しい痛みは連続しないので頓服でもいいような気がしますが、
    主治医の先生の考え方もあると思いますのでそれ以上はコメントできません。
    ただ、少なくとも実害はないと思います。

  3. はじめまして。
    私も鼓膜チューブ術について質問させてください。

    年長の子供が、2年前に外来でチューブをいれたのですが、片側はすぐにとれてしまい、経過観察中です。

    検査をすると、鼓膜の動きは悪いが聴こえはそれほど悪くないと言われていますが、鼓膜は凹んでいる状態です。

    かかりつけの医師は、チューブをいれたほうがいいけど、本人も嫌がるし様子みようかと、子供を押さえつけてまでの処置はやらない主義のようです。

    果たしてこのまま子供が嫌がるからと様子見の状態でいいのか、それとも子供を説得、もしくは紹介状を書いてもらい麻酔してチューブいれるべきか悩んでいます。

    実際に診てみないとわからないと思いますが、よろしくお願いいたします。

  4. おかっちさま
    コメントありがとうございます。
    鼓膜の具合によりますね。
    凹んでいるが水がないならそのまま経過を見ていってもいいと思います。
    長い間水がたまっていると鼓膜が伸びきってぺなぺなになってしまうのと、
    側頭骨の含気化が妨げられるので、将来的に難聴、慢性中耳炎の心配が出てきます。
    2年前に外来でいれられたのなら、どうしても必要ならばまた手術を勧めるのではないでしょうか。

  5. あなたのコメント
    お忙しい中、返信ありがとうございます。
    鼓膜の状態によるのですね。
    参考にさせていただきます。

    将来的なことを考えるとチューブをいれてほしいのですが、子供も一度体験して怖いらしく悩ましいところです…。

    ありがとうございました。

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