君子危うきに近寄らず
年末に書いた「マダムの天ぷら」うけたなー、と妻に話したところ、
「元医局員が拍手したんじゃないの。」
との答。
なるほど、ちょうどウチが出した年賀状にブログのアドレスも載せていた。
まてよ、ということは・・・。
ひょっとして当のマダムも読んでる?
やっべー。
悪意は無いのでカンベンしてください。
じゃあ、ついでに医局員ネタでいってみる?(←反省してない)
私の後輩でT先生という男がいました。
真面目で優秀、キレイ好きで努力家、完璧主義のヒトなんですが、
完璧主義者ゆえ、その慎重さ、用心深さはしばしば常人の理解を超えたところにある。
彼は、魚を食べない。
別にキライなわけではない。
理由は「万一、骨がのどに刺さると困るから」。
だから、お刺身やなんかは食べるのだが、焼き魚、ウナギなんてのは絶対口にしない。
彼の家は代々耳鼻咽喉科医なのだが、
子供の頃よっぽど苦しんでる患者さんでも目にしたんだろうか。
まあ、落ちるのが怖いから飛行機にゼッタイ乗らないなんてヒトもいるくらいだから、
(元オランダ代表のベルカンプ氏とか)
その考えもあるかと思うが、飛行機は死んじゃうけど魚の骨では普通は死なないけど。
さて、これも遥か昔、私が大学病院にいたころのある日曜日のことだ。
ナースステーションで病棟のカルテを書いてると看護婦さんが
「先生、急患来ます。オペになりそうです。」
つかまっちまったよ。日直でもないのに。
早く自分の受け持ちだけ診察して、とっとと帰りゃよかった。
「はーい、で、何のヒト?」
「食道異物です。エビフライ食べたら、どうも尻尾のところが胸につかえちゃったみたいです。」
「しょうがねえ奴だな。まあ、喉頭ファイバーで見あたらなければ全身麻酔で食道鏡だな。」
てなことで、ばたばた準備をしてるとナースステーションにT先生が入ってきた。
「ああ、T先生、ちょうど良かった、食道鏡手伝ってくれる?」
「いいすけど、なんですか?」
「それが、馬鹿な奴がいてさ、エビフライ食ったらのどにつかえちゃったんだって。笑っちゃうよね。」
それを聞いたT先生がぼそっとつぶやいた。
「そうか、エビも危ないのか・・・。」
って、そこかい!
T先生、この間お会いしましたが、健康づくりのためとはいえ、
毎朝3時から2時間も筋トレしてては、
かえって体をこわすのでは、といらぬ心配をしてしまいます。
くれぐれもほどほどに。
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小倉先生、こんばんは。「ロックな耳鼻科」いつも盗み読み・・・ではなく、読み逃げしておりましたが初コメントいたします。(コメントなんてしたことないので、ちゃんと読んでいただけるか不安ですが。)大晦日の夜に子供の薬の飲み間違えで慌ててお電話してしまい、お世話になった者です。(そんな患者さんも多いでしょうから、誰かはわからないと思いますが)その節は、本当にありがとうございました。子供も何事もなく、元気にしております。病院がお休みの時にも、対応していただけるとこんなにもありがたいものかと実感いたしました。
それでは、今年も宜しくお願いいたします。ブログの更新も楽しみにしております。
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コメントありがとうございます。(非公開コメントですが)
大晦日も、お正月も問い合わせや急患もありましたが、
その種のお問い合わせは1件だけだったので、わかります。
何事もなく良かったです。
こちらこそこれからもよろしくお願いします。
いや、よろしくったって、具合悪くなって受診しろ、とか、
クスリ間違って電話してね、じゃなく
ブログ読んで、良ければコメントもどうぞ、って事ですので。
(当たり前ですか。)