医師の焚く火の
耳鼻科医院 医師の焚く火の昼はレーザー
夜は焼き肉 ものをこそ思へ
【解釈】耳鼻科医院は花粉症の準備で毎日忙しいが、
昼はレーザーで患者さんの鼻を焼いて
夜は焼き肉屋に飲みにいくとここでもモノを焼いてるなあ。
【解説】花粉症の季節が迫って来て
毎日、何人もの患者さんの鼻をレーザー手術している作者が
仕事が終わって仲間と焼き肉屋に飲みにいけば、
またここでも、無煙ロースターでカルビなどを焼きつつ、
ああ今日は一日中モノを焼いてるなあ
と、不思議な考えにふけっている情景である。
「ものを思ふ」は本来「恋をして物思いにふける」という意味であるが、
この場合、作者はカルビはともかく花粉症には恋をしてないと思われる。
「~こそ・・・思へ」の「思へ」は「已然(いぜん)形」でご存知強調の係り結びである。
(用例)「今こそ別れめ」⇒「今こそ別れよう」
(ところで、これ、マジで「別れ目」と誤解してるヒト多いのでは?)
「鼻こそ焼きけれ」⇒「(肉などではなく)鼻を焼いたのだ」
「鼻くそ焼きけれ」⇒「(ついでにレーザーで)鼻くそも焼いてしまった」
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時まさに開戦前夜。
毎日レーザーだが、昨日は診察終了後飲み会で
焼き肉屋に行き、カルビ焼いてると
ああ、1日中なんか焼いているなあ、なんて思うわけだ。
今日来た患者さんで、花粉症予防のため
12月からアレロック、オノンを毎日飲んでるっていうスゴイヒトがいた。
初期療法と言って花粉症の始まる前から薬を飲む治療は今や主流だが、
早ければ早いほど効くということは無いです。
去年も書きましたが、初期療法は花粉の飛び出しと同時かやや早く、で十分。
ここらへんだと2月中旬か。
まあ、安全域をとって東京で花粉が始まったら飲もうねー、
と患者さんには言っております。
12月から毎日2剤続けたらどんだけお金かかっちゃうのよ。
スギだけでも4月中旬まで、ヒノキあれば4月いっぱいは飲むわけだし。
アレロックもオノンも初期療法では使いますがどっちかでいいだろね。
症状によって2剤併用は、有効ですので一緒に飲んで
もちろんいい薬ですが。
花粉症って患者数がべらぼうに多く、
根本的な治療法がないんだけど
死んじゃう病気じゃないのと、
時期が来れば何とかなっちゃうので、
専門医で治療しないヒトも多い。
だから、時々信じられない民間療法や、
お医者さんの中にもよくわからないままなんとなく薬だしてるヒトがいて、
いろいろビックリさせられます。
患者さんも得するヒト損するヒト、いるんだろうなあ。
まあ、やっぱり命にかかわらないということで、
みんな軽く考えてるんでしょうねー。
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