今年のインフルエンザはどうなる?
インフルエンザのワクチンの案内が来て、
ああ、もうそんな時期かと思う。
思えば昨年は新型インフルエンザで大変だったなあ。
昨年の私の予想通り、ソ連型は姿を消したため、
今年の予防接種は、
パンデミック2009(H1N1、いわゆる新型インフルエンザ)、A香港型(H3N2)、B型
の3種の「ブレンド」になりました。
昨年のように「新型」「季節型」と分けて打たなくていいわけです。
(ホントは去年もこれができればよかった。)
さあ、今年の流行はどうなるか。
昨年かかった人は、おそらくまだウイルスの変異があまり無いと思われるので、
かかりにくい、と思います。
昨年かかってない、おそらく3~4割のヒトを中心に流行があるかもしれません。
問題は、ウイルスが2年目に感染力や病原性を増すことがある、
という過去のデータです。
事実スペイン風邪ではそのような事がありました。
新型ウイルスが人間の細胞内での暮らしに慣れて、
よりスムーズに増殖をするようになるため、と考えられます。
この点は要注意ではあります。
しかし、一方いい話題も。
近年、急速に増加してきたタミフル耐性ウイルス。
そのほとんどが「Aソ連型」でした。
今回、Aソ連型の「消滅」により、その点はリセットされちゃいました。
つまり、現時点では、タミフル耐性ウイルスはほとんどいないはず。
さて昨年の「新型」で、日本のインフルエンザ死亡率はダントツで世界最低でした。
人口10万人対の死亡率で、
日本は0.16、これはドイツ0.31などに比べても優秀で
カナダは1.32、アメリカに至っては3.96です。
なんと日本の25倍の死亡率です。
これは初期からタミフル、リレンザなどの
抗ウイルス薬が使用できたことによるのは明らかで、
日本の国民皆保険制度の「いいところ」が発揮された形です。
(オバマさんも国民皆保険、やりたいわけだ。)
しかし、いずれ「新型」も耐性化する。
今年は新たに吸入式の抗インフルエンザ薬「イナビル」が発売になります。
現時点では、タミフル、リレンザ、そしてこの新しいイナビルを
バランス良く使って行くことが「耐性化」を遅らせるポイントでしょう。
(単一の薬剤だけを使うと早く耐性化します。)
そして、何といっても大事なのが予防のワクチン。
抗ウイルス薬を「予防」に使うのはやっぱりダメですよ。
昨年かかった人もできるだけワクチン打っといた方がいいです。
去年のような事態にはならないと思いますが、
今年、どんなことになるかは実際、ふたを開けてみないとワカラナイ。
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最新の情報をいつもありがとうございます。
昨年幸い新型にかからなかった私は、今年もワクチン打っとこうと思います。
「ブレンド」になってヨカッタ!
ところで思い出したのですが、先生の昨年9月の「疑惑」の発熱・・・
新型だったんでしょうかね?
今年もお体お気をつけください。
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65歳 咳のよく出る風邪になりました
抗生物質効かず 薬効かず 喉ぬーる効かず
免疫機能が弱って 風邪がひどくなりました
38度が2日 喉がひりひり 頭のてっぺんが痛み
結局 家にあったビタミンCを食後に飲んで 少し
快方に向かっています 耐性菌の喉風邪と思います