ロックな高校生(あとがきみたいなもの)
いやー、10回にわたって書き続けてきた「ロックな高校生」、
いかがだったでしょうか。
これ、ほとんと完全に実話なんですが、こうしてみると結構ドラマチックな話で、
映画の一本も、撮れそうですねー。
または、これを出版して、一気に文筆業へ転職、なーんて。
ただし、なんせ、30年以上前の話なので、私の記憶のあいまいな部分とか、
間違って覚えてることもありますので、多少事実と相違する点はあると思います。
当時の関係者で「いや、実はこうだった。」
などという方がいらっしゃればご一報ください。
夏は、耳鼻科ヒマなので、外来のパソコンで、患者さんのいない間に
ブログがかけるので、楽です。
今回書いてて楽しくて、あっという間に書き上げちゃった感じです。
さて、O君の後日談なのですが、
先日、ライブに来たMちゃんとNちゃんに聞いた話です。
ライブのあと、打ち上げでみんなでスナックに行き、そこでその後の話を初めて聞きました。
30年も前の話になるわけです。
卒業後、MちゃんはJ大学、NちゃんはF女学院に進学したそうですが(お嬢様ですねー)
バンドは解散したものの友達として交流はしてたそうです。
で、OはS大に進学してました。
大学1年の時、いとこのMちゃんに誘われて、OのやつF女学院の学園祭に
一緒に遊びに行ったそうです。横浜まで、2時間もかけて。
でも、そのときも、Nちゃんのことを好きだともなんとも意思表示をせず、
また帰ってきちゃったそうです。
Nちゃんに、その時聞いたとこでは
「その時は、もう彼氏いなかったからフリーだったのよねー。」
「告白されて迫られれば、付き合ってたかもねー。」
おおおー、何てことだ。
しかし、その時一緒に話を聞いたMちゃんのコメントがよかった。
「そっかー、そうしたらひょっとして、あたしとNちゃん、親戚同士になってたかもしれないのねー。」
・・・・なるほど。
場合によっては、 そういうことに、なりますな・・・。


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Mちゃんと私は高校卒業後、またまた一緒に神奈川のチベットっていわれていた秦野にあるJ短大に行き、しかも同じ寮、同じクラスだったので、学生時代の思い出はいつもMちゃんがからんでいるのです。試験は四ッ谷の大学だったので短大がまさかあんなに都心から離れているところにあるとは思いませんでした。確かに二時間かけて文化祭に来てくれました。
卒業間近になってMちゃんは、いいとこの子なのであくせく就職活動をするわけでもなく「もう一個短大でも行くかなぁ。」と呑気に言い、F女学院の音楽科を受ける事になったため寮のピアノでレッスンするのに付き合っていました。
「聴音」というのができなくて「違うよ。それじゃ受からないよ。」と脅し鍛えた成果があってか無事に合格できました。
「なんかさ~、たいしたことないよね。F女学院。」なんて受かったからこその暴言を吐き、二人はめでたく卒業試験をパスしてそれぞれの道に進むこととなったのです。
ホントは、長澤まさみちゃんとか、相武紗季ちゃんとかって言ってみたかったけど、それじゃ~、あんまりだと思って遠慮したつもりなんだけど。
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卒後の話については、この間酔っ払って聞いた話なので
事実との相違があったみたいでした。ごめんねー。
そもそも女子大、詳しくないんだよー。
ところで、長澤まさみ、相武紗季と志田未来ってどっちが上なの?
それこそ、好みの問題ですけど・・・。
[…] 市民会館大ホールの、緞帳(どんちょう)。 子供の頃から、「オズの魔法使い」や「群馬交響楽団」や「柿山伏」やなんかで 学校行事でここに来て、この緞帳が上がるのを見たけど (そのあと、公演が始まってからは、途中から客席で大体寝てたけど) ステージの側から見るのは、初めてだ。 会場は、暗くて、よく見えない。 1曲目は「ストレンジ・カインド・オブ・ウーマン」。 イントロの、ギターとドラムは直前までナカナカあわなかったけど、 E君、今日は、バッチリじゃん。 よーし、いい感じで始まった。 すると、突然ベースの音が消えた。 どーした、O。 間奏のときに様子を見に行くと、 どうも、シールド(楽器とアンプをつなぐケーブル)のトラブルらしい。 早くナントカしろー。 しかし、女子高のNちゃんの件といい、こいつ、ついてねーなー。 その瞬間、ステージの照明が、ストロボに切り替わった。 パッ、パッ、パッと光が点滅するので、ちょうどコマ送りのように姿が消えたり現れたりする。 O君は、がんばってアンプの前で格闘してるが 何か、コマ送りの動きがドリフのコントのように見えてしまった。(すまん。) そして、何とか復旧。 2曲目は「ラブ・チャイルド」。 曲後半からの、シンセがポイント。 これも練習では、ナカナカあわなくてギターのEと、キーボードのSはケンカしてたなー。 ボーカル的にはこの曲が一番きついので、これが無事終わって、一安心。 で、最後はオリジナル「オールド・キャッスル~」だ。 大きなミスもなく、全体に気持ちよく演奏できた、と思う。 まあ、緊張してて、あっという間に終わっちゃった感じですが・・・。 コンサートが終わって、来てくれた同級生に 「いやー、よかったよ。」 「カッコよかったじゃん。」 と口々に祝福された。 バンドやってる先輩に 「オメーら、よかったじゃん。打ち上げに、飲みいくか?」 と誘われたが、酒も飲んだことのない我々は 「イエ、今日は遠慮しときます。」 と、断り、じゃあ、また、と別れて、おのおの家路に向かった。 帰り道、また、ロンドンブーツでこぎにくい自転車をこぎながら この数ヶ月の出来事を考えた。 これでバンドも、一区切り、今後はどうなるだろう。 少なくとも、こんな大きなイベントはないだろう それより親父も死んで、俺はどうする、どうなる。 来年は、受験だし。 夜の街、一人自転車をこいで行くと、もう息が白い。 そうか、女子高のライブの準備を始めた頃は、まだ暑かったけ。 コンサート会場から、まとわりついてきた熱気を、晩秋の夜風が冷ましていく。 来年、再来年の今頃は、オレはどこにいて、何してんだろうなー、 などと考えながら黙々とペダルを踏む、17の夜でした。 ~ロックな高校生 ・ 完 ~ さて、長らくご愛読いただいた、ロックな高校生の巻は 今回で、最終回です。 次回作にご期待ください。 […]