ルヴァンカップがあってよかった
今年はACLはないが、ルヴァンカップがある。
ルヴァンカップ(旧ナビスコカップ)を予選から戦うのは久しぶり。
また、レギュレーションが変わったようだが、
ACLやリーグ戦、はたまた代表戦の都合で年ごとにレギュレーションの代わるのには慣れっこ。
なんかいつも「会社の都合」を押しつけられているルヴァンカップは何となく不憫。
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2018年ルヴァンカップ グループC 第1節
名古屋グランパス 1-4 浦和レッズ (パロマ瑞穂スタジアム)
(前半 0-4)
(後半 1-0)
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どうやって選んだ組み分けか知らないが、
このグループCの4チーム、共通の特徴がある。
浦和レッズ、名古屋グランパス、ガンバ大阪、サンフレッチェ広島の4チームは、
いずれもリーグ優勝の経験のある「名門」だが、
全チーム「J2落ち」の屈辱を味わったことがあるチームである。
その意味では実に味わい深い組み合わせ。
さて今夜の相手名古屋グランパスは、まさにそのJ2から戻ってきたばかり。
しかし、親会社である「世界のトヨタ」の潤沢な資金で大幅補強をし、
今季リーグ戦は2連勝で目下首位。
いっぽうのレッズはリーグ戦勝ち星無く、
2008年のオジェック監督解任の年以来だなんて、
変な噂もささやかれている。
よって、名古屋グランパス風間監督と、レッズ堀監督のスタメン采配はある意味対照的であった。
もともとルヴァンカップのレギュレーションに必ずスタメンにU-21の選手を使うとあるので、
堀監督はユース出身の18歳荻原を使ってきたが、
GK西川をはじめ、槙野、青木、遠藤、長澤、興梠等、現時点での主力を投入したのに対し、
風間監督は若手主体のスタメンを組み、
噂のもとセレソン、ジョーなどはベンチ入りすらなかった。
試合開始後は、名古屋が早いパス回しでレッズ陣内に攻め込み、優勢に見えた。
が、しかし、前半9分長澤の右からのクロスに
ゴール正面でドンピシャに合わせた興梠新三のヘッドが決まると状況は一変した。
若い名古屋のディフェンス陣は混乱、委縮し、
次々にレッズに両サイドから攻め込まれるようになる。
そして、15分に18歳の荻原のプロ初ゴールが決まる。
後ろからの弾んでくるボールを体をうまく反転させて直接シュート。
コレが、ポストに当たってゴールイン。
非常に難しいシュートで、ポストに当たったボールが、
ゴールに入るか、跳ね返るかはまさに「運」であったが、
彼は「持っている」のかもしれない。
17分の興梠の3点目に次いで、前半31分の荻原のゴールは
ドリブルで持ち込んでの強引なシュート。
まさに本人の言う通り「勢いで押し込んだ」シュートであった。
ここまでで4-0となりほぼ勝利を手中にした堀監督は、
前半35分に興梠を下げズラタン投入という余裕の采配。
後半1点を取られたのは、おなじみの「レッズあるある」であったが、
無難に勝ち点3をゲット。
4-1の勝利はグループステージ終盤の得失点差を考えても価値があるが、
何より、開幕から未勝利でいやなムードだったチームに
勇気と自信を与えるような勝利となった。
ルヴァンカップがあって、ホントヨカッタですね。


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