ユンカースJu-52
150年にわたる航空機の歴史の中で、
「名機」「傑作機」と呼ばれる飛行機が数多くあります。
とくに皮肉な話ではありますが「戦争」は科学の進歩を加速するので
20世紀の2つの大戦中、とくに第2次世界大戦は
多くの傑作機の出現を促しました。
我が国の誇る零式艦上戦闘機や
大戦中の最高傑作といわれるP-51ムスタング、
大英帝国を救ったスピットファイアなどは
当時の最高水準の傑作機で、サッカーで言えばエースストライカーのようなもの。
ところが、もっと地味なポジション、
場合によっては選手ですらなくトレーナーやホペイロ的な立ち位置の
傑作機もあります。
ユンカースJu-52は1930年代の登場。
第二次世界大戦時にはすでに旧型機であった古めかしい輸送機ですが、
第二次世界大戦を通じ、いやいや、戦後1960年ころまで現役として活躍した、
陰の傑作機です。
今回は黄色い箱がトレードマークの「イタレリ社」の
この「Ju-52 Tante-Ju」に挑戦。
「タンテ」はドイツ語で「おばさん」の意味で
「ユーおばさん」とはドイツ軍兵士が親しみを込めてこの機体につけた愛称です。
もうこれもかれこれ20年くらい前に買ったキットでしょう。
組み立て説明書は(おそらく)英語、ドイツ語、イタリア語とあともうひとつはスペイン語科フランス語か。
スキーを履いた「冬季仕様」と赤十字をつけた「病院機」が選択できますが、
今回は「病院機」として製作します。
ネットで資料探しました。
こんな感じかな。
内部まで再現されています。
傷病者運搬用なので中は椅子ではなくベッドが2段に並んでいます。
この波型のジュラルミン外板が特徴。
かつての日比谷線を思い出させます。
銀色の日比谷線の車両は初めて見たときは近未来的でした。
翼がないと一段と地下鉄だ。
とぎれとぎれでしたが、先月完成。
この武骨なスタイルがたまらんですね。
かなり「ゴツイ」おばさんだ。
傷病兵と救護兵のセットつきです。
患者さんは大ケガで、全身包帯巻き、左腕は吊っています。
せっかく付属している、このフィギィアを生かしたくて。
この仕様にしました。
1/72のフィギィアは小さい。
完成後も中が見えるよう、屋根は接着せず、すり合わせのみで
取り外すことができるようにしました。
中ではナゼか、ストームトルーパーが警備している・・・。
帝国軍なので。(^^;
3発機なので、1/72だが、デカイので置き場に困る。
この波板にイタレリの固いデカールをフィットさせるのはちょっとホネでした。
この角度、イイですね。
ズームイン。
患者搬入中なのに操縦席に2人座ってるのはちょっと変だけど。
まあ、すぐ飛びたてるように・・・・。
飛行機だけどAFV的な香りの漂う機体なので、このようなジオラマ風がしっくりきます。
ウエザリングやなんかもしたいところですが・・・
まあ、凝りだすとキリがないので、在庫もたくさん「待って」いる関係上、
ここは深入りせずサクッと次に行きます。


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