マトラMS11、完成しました。
夏休みの宿題、ギリギリで完成。
1/12マトラMS11、ほぼ1968年イタリアGP仕様?
製作開始から半月ちょっと、お盆休みの6連休があったとはいえ異例のスピード。
以下、製作過程のエピソードなど。
まずは仮組み。
見ての通りこのシャシーはエンジンマウント方式で、
ロータス49以降のエンジンがボディ後半のストレスメンバーとなるトレンドからは、
若干後退し、古臭い印象。
古(いにしえ)のキットなので、モーターライズの名残り、電池ボックスの遺残がある。
発売は1969年だが、このキットは1998年のスポット再発売の時に買い求めたもの。
もちろん、モーターライズは廃止されています。
そもそも、この複雑で重たいキット、
実際にモーターで走らせることができたヒトって、
当時いったい何人くらいいたんでしょうか?
さて、まずはどのグランプリ仕様にするか、という問題。
だが、ワタシはガチガチの考証派ではないので、見た目がカッコイイならいい、
ということで、この箱絵みたいにしよう、と。
フロントウイングとミッドウイングはどうしてもつけたいので。
それなんで、タミヤの説明書を読んだり、
ネットで記事を検索したり・・・・。
このインストラクションではゼッケン6でフランス人ドライバー、J-P ベルトワーズ。
しかし、箱絵はかの有名なジャッキー・スチュワート。
よく調べたところ、マトラは2チームあって、
純フランス主義の「マトラ・スポール」と
多国籍軍の「マトラ・インターナショナル」があったと。
で、よく見ると、
明らかに箱絵のマシンのお手本になったこのタミヤの説明書の写真は、
「マトラ・インターナショナル」の「マトラ・フォード」であって、
マトラV12エンジンを積んだマシンではないじゃないかー。
ノーズに「Ford」のステッカー、
だからこのエンジンはフォードV8でこの模型とは違うのだ。
世界のタミヤもこの頃はまだいい加減、まあ、おおらかな時代だったというべきか。
というわけで、手元の資料を紐解く。
この「F1全史」全12巻はワタシの模型作りの座右の書である。
それによると、ベルトワーズがゼッケン6をつけて出走したグランプリは3戦しかない。
フロントウイングやミッドウイングのない仕様もあるんで、
なので、このイタリアGP仕様、ステッカー関係は多少違うが説明書のカッコイイ方で。
ノーズに白丸入れて、あとはフィニッシャーズのフォーミュラフレンチブルー。
いい色です。
ところが、ここで問題発生。
マトラMS11のフロントウイングはどの資料を見てもシルバーで
ボディ同色のフレンチ・ブルーはない。
要するにタミヤのこのインストラクションは間違い、ということだ。
やはり、これも時代のなせるあいまいさ。
ということで、泣く泣くマスキングして塗り直し。
メンドクセー。
ネットでも間違ってブルーのままのウイングの作例多し。
やれやれ。
マトラV12は新鮮な印象。
1960年代後半からターボ登場前の1986年までの約20年間、
F1のエンジンといえば、フェラーリ以外はほぼフォード・コスワースのワンメイク。
ノーズラジエーターの葉巻型のF1、マイファーストF1はこの形。
2枚あるウインドシールドはナゼかヘンな段差あり。
スペーサーをかまして、
ツライチにします。
どっから塗っていいかわからないので、クリアーのまま。
他にもいろいろ細かい修正加え、
ただ基本は大雑把に、完成しました。
あまりアップには耐えられない大雑把な作品ですが、
ともかく「完成」「在庫減らし」が大事。
この時代の「羽根の生えた葉巻型」がワタシの最も好きなF1です。


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