プラスチックごみがもたらすもの
先日の大哺乳類展2での最後のコーナー。
これは、昨年2018年8月神奈川県鎌倉市の由比ガ浜に漂着したシロナガスクジラの幼体の標本。
シロナガスクジラが日本に漂着したのは初めてだそうです。
この個体はまだ乳飲み子で、目立った外傷や内臓疾患が無いため、
親とはぐれて死んでしまったらしい、とのことです。
ただし、その胃からビニール片が見つかり、
死因とは直接関係ないものの、
海のゴミ汚染について改めて考えさせられる問題を提起しました。
日本の海岸に漂着する生物の胃からは、多くのプラスチックごみが見つかるそうです。
さらにプラスチックごみは紫外線の影響でマイクロプラスチックとなり
残留性有機汚染物質(POPs)を吸着し、
海洋生物や、将来的には地球上の生態系全体に
大きな影響を与える可能性も懸念されています。
(参考)「海洋プラスチック問題について」
すでにプラスチック・ストロー使用の取りやめやレジ袋の削減など、
少しずつ運動は広がりつつありますが、
この生命の惑星を未来に伝えるため、
すべての人類が知ってほしい問題です。


コメント/トラックバック トラックバック用URL: