ブツは何だ?
土用丑の日のウナギの骨。
昨日は、1週間前に食べたウナギの骨がまだとれない、
という方が来院し、
扁桃腺の裏側に刺さっていた骨を取りました。
1週間刺さりっぱなしで、ほとんど埋もれていましたが、
患者さんはさぞかしスッキリしたことでしょう。
本日は昨日食べた鮎の骨が刺さったという、
88歳の男性が来院。
ウナギに、今度は鮎か、夏だなあ、
と、診てみると扁桃腺は完全に委縮していて
刺さるようなところはなく、
内視鏡で、舌根部、つまりベロの付け根のところに
グッサリ刺さっている骨を発見。
この部分は直接取れないので、
鉗子付きのファイバースコープで摘出しました。
取ってみると、これは、やけに太いなあ、
ホントに鮎の骨?
よくよく見てみると、これは絶対鮎じゃない。
なんか、カニとかエビとか、そんな感じです。
ギザギザがあり、これは自然には絶対抜けないだろう。
実際に抜いた時若干出血がありました。
改めて、昨日鮎のほかに何か食べました?
と尋ねましたが、
「野菜の煮物とピーナッツを食べました。」
との答え。
野菜の煮物でも、ピーナッツでもないのは明らか。
ひょっとして鮎が川エビでも食べたかと思ったが、
それにしちゃブツがデカいので
こんな大きなエビ、カニを食べる鮎だと
鯉くらいの大きさがないとムリ。
いや、そもそも鮎は石についた藻とかプランクトンくらいしか食べないし。
すると患者さんの勘違いか、物忘れか・・・・。
骨が取れちゃったおじいちゃんはスッキリした様子でしたが。
謎は深まるばかりなので、こっちは何となくモヤモヤ。
「じゃあ、これ、鑑識に回して」と、言いたい感じでしたが、
おそらく事件性はないと思われるので、
取れたなら、まあ、いいか。(^^;)


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