フォッケウルフ Fw190 D-9
昨年末、ヤフオクで「雷電」「疾風」を落札した時に「抱き合わせ」で買ったこのキット。
いつまで置いとくのもなんなので作っちまえと、
中をチェックする。
どの塗装にするかカラーインストラクション(一時流行りました)を眺めていると・・・・
あれ、箱絵はA6-9なのに説明書はD9。
一瞬ヤバイ、と思いましたがよく調べると箱だけがフジミのFW-190A6-9で、
中身はデカールを含めフジミ製FW-190D9がそろっていることを確認。
まあ、とくにフォッケウルフに対して思い入れもないので、
FW-190D-9として、サクッと組み上げることにしました。
今さら、ヤフオクの出品者にクレームをつけることもないかと。
ナゼか、上半身だけのパイロットがいます。
調べてみるとこのキット、相当古いキットで発売は1960年代後半のようです。
初版の箱絵はこのようだったらしい。
ムカシのプラモ感にあふれて、ナツカシイ、涙出そうです。
この頃のキットはマブチのミニベビー搭載可、というのが流行り。
ムカシは自動車でも戦車でも軍艦でもなんでもモーターで動いた。
飛行機だけはモーターライズから取り残されていたが、
このミニベビーの登場によってプロペラがモーターで回るようになりました。
だからといって、当然飛んだりはしませんが・・・・(^^;
あれ、「・・・can be used」では?
この上半身パイロットは、このためのパーツだったのでした。
当然、ワタシが買ったキットではミニベビー関連はオミットされていましたが。
(写真はネットで探しました。)
ミニベビーなんて今は手に入らないし、もともとモーターギミックには興味はないので
通常で行きますが、このパイロットの姿勢がオカシイ。
やけに身体に力入ってます。
他のキットから移植する気もないのでこのまま。
とにかく、なるべく手をかけず、ゆるーく、ちゃっちゃっと作り倒すのが目標です。
キットには操縦桿のパーツもついていますが、人形を乗せるときは操縦桿はつかない設定。(@_@)
操縦桿なしのアブナイヒコーキです。
しかも後頭部の形がヘンだ。
年代ものキットなので心配されたデカール。
ナントカ貼れたなーと思ったら、スワスチカがアブナイ。
シートの端っこだったので劣化してたみたいで、反対側は溶解してしまった。(T_T)
今さら塗装で仕上げる気はないので、キットにあった別のスワスチカで我慢します。
こんどは、慎重に。
ところでこのスワスチカ、鉤十字、ハーケンクロイツとも言いますが、
ナチスを象徴するマークのため欧米で発売されるキットには付属していません。
F1のプラモデルにマルボロのロゴが入っていないのと同様、
青少年に悪影響を与える、という配慮でしょうか。
ちなみにワタシはタバコもナチスも否定しますが、模型には「ついていて欲しい派」です。
てなわけで、サクッと完成。
ドイツ機独特のモットリング&スプリッタ―迷彩。
1/48なので、ラク。
このD-9、通称ドーラは空冷星形エンジンのフォッケウルフFW190Aのエンジンを
高高度で性能の落ちない液冷式のエンジンに代えたタイプで「長っ鼻」といわれます。
メッサ―シュミットMe109や、わが国の飛燕、英国のスピットファイア、
アメリカのムスタングとか、みな液冷エンジンです。
だが、技術力不足で日本の液冷エンジンはモノにならず、
エンジンの搭載できない飛燕の胴体に空冷エンジンを逆に積み替えたのが五式戦。
しかし、このモデル、「長っ鼻」のはずが何となくずんぐり。
これは、ミニベビー搭載のため機首径をしぼれなかった模型設計上の都合らしい。
プロペラ軸を延ばしてモーターをもっと後方に配置する
P-39エアラコブラ方式をとればこの問題は解決したのだが、
当時はそこまで形状にこだわらずプラモデルはおおらかであった。
ちなみにP-39は、機首に長大な37ミリ機関砲を置く関係で、
エンジンを操縦席の後方に配置するという特異なレイアウトになっています。
オタクのマメ知識。(^^)v
今回も改造、追加工作は基本いっさい無し、ですが、
主翼の20ミリ砲の開口と、コックピット前にある13ミリ銃が省略されてたので追加しておきました。
ドイツ機特有のスピンナーの渦巻き。
しかし、このパイロット、やはり姿勢が悪いので
この着座姿勢では、ゼッタイ前見えてねーな。(^^;


コメント/トラックバック トラックバック用URL: