フェラーリ312T3
これを買ったのはいつだっけ。
ヤフオクの履歴を見ると2016年12月でした。
悪名高い(?)イタリア、プロター社の1/12モデル。
部品はムダに多く、精度が悪く、説明書は不親切で、しかもイタリア語。
でも、できの悪い子ほどかわいいというか・・・・。
だが、見ただけでウンザリするこの内容になかなか食指が伸びず。
しかし、ワタシの人生も長くはない。
ともかく、これをやっつけよう、というので製作を始めたのが、昨年9月。
しかし、組みづらさに、つい他のモデルに浮気して、
作業は遅々として進まず。
マイナスネジって、扱いづらい・・・・。
もう、細かいところははしょってはしょって・・・。
これがプロターでは312T2に続き2台目となるフェラーリのフラット12。
サスアーム類は非常に工作しにくい金属製だが、
なんと、一部破損していた。
プラスチックじゃないのでピンバイスで穴あけてつなぐ、ということはできないので
考えた末、この手で解決。
これ、なーんだ?
これはギターの弦のボールエンド。
これを瞬間接着剤で固定。
アーニーボール製なので、
このイタリア製のマシンのごく一部がメイド・イン・U.S.A.になりました。
下側だし、黒く塗っちゃえばワカリマセン。
こちらは、折れてない方。
ボディはこの当時のマシンはアルミモノコック。
お弁当箱みたいです。
どうせ、カウルに隠れちゃうので、テキトーです。
ボディパネルをネジで止めるのは、強度の点から大歓迎だが、
このぽっかりあいた、ネジ穴・・・・。
デカールで隠せ、っちゅうのはイタリアンな発想だなあ。
そんなこんなで、先日、完成。
購入から2年半、製作開始から9カ月。
かなり早い方です。
タイヤはこの年以降、グッドイヤーからミシュランにかわりました。
このマシンからニキ・ラウダはフェラーリを去り、
エースドライバーは、箱絵の11番、カルロス・ロイテマンですが、
ここは、ほとんどのF1ファンが、ジル・ヴィルヌーヴ仕様で作るはず。
1977年終盤にエンツォ:フェラーリに見初められて
ニキ・ラウダの代役としてフェラーリ入りしたジル・ヴィルヌーヴは、
翌1978年、はじめてのF1フルシーズンを、
このフェラーリ312T3で戦ったのである。
そして、ナンバーワンドライバーの、カルロス・ロイテマンを圧倒する
アグレッシブな走りで注目を集め、
シーズン最終戦の母国カナダGPで初優勝を飾る。
そして、その後1982年シーズンまでフェラーリで活躍するが、
1982年のベルギーGP予選で、フェラーリ126C2でクラッシュ、帰らぬ人となった。
基本設計は312T、312T2と同じであるが、
平べったくなってより「亀の子」感が強くなった印象。
このあとの312T4は、チャンピオンマシンになるのですが、
(ただし、チャンピオンはヴィルヌーヴではなくジョディ・シェクター。
ヴィルヌーヴは4ポイント差でシーズン2位になったが、
これは彼がチーム・オーダーを守った結果ともいわれる。)
このT4は亀がさらに首を引っ込めたかたちにみえるので、
個人的には312シリーズの中ではこのT3が一番カッコイイと思います。
シートベルトが布製なので、非常に実感があります。
シンプルなステアリングのフェラーリのエンブレムもカッコいい。
いまのF1のステアリングは、ごちゃごちゃして好きじゃないです。
さて、プロターのフェラーリは、一昨年落札したT5がまだ、手付かずなんですが・・・。
疲れたので、今度はタミヤにしようかなあ。


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