ビールは「ズピナチオン」で。
先日、ある耳鼻科の会合で耳鼻科の先生方と会食をしていた時の話。
私の横にいた若い女医さんが
「小倉先生、どうぞ。」
といって、ビールを注いでくれた。
「○○先生、ビール注ぐの下手だなー。色気がないなー。」
「よく、言われます。」
「ビールはねー、ズピナチオンで注ぐんだよ。」
「ズピ・・・??」
「ズピナチオンだよ、オレ学生時代に解剖学の授業で教授に教わったんだから。」
さて、「ズピナチオン」 とは、何ぞや。
日本語で言うと 「回外」 といいます。
この言葉、聞いたことこない人が殆どでしょう。
ご説明します。
右手を親指を上にして握手する時みたいに前に突き出してみてください。
そこから、親指が外側に向くように手を回します。
この動きを「回外」といいます。
英語だと「Supination(スピネーション)」ドイツ語で「ズピナチオン」と読みます。
その反対の動きは「回内」。
英語で「Pronation(プロネーション)」ドイツ語で「プロナチオン」と読みます。
この言葉、テニスやなんかでは使うらしいですが。
さあ、右手でビール瓶を持って
親指を外側に向けるように、手のひらを上に向けるように瓶を傾けます。
その時、空いてる左手を、ビール瓶のお尻に添えます。
ほーら、色っぽいビールの注ぎ方の完成です。
奥様方は是非、ご主人にお試しください。
(もっとも、私は妻にビール注いでもらったこと1回もないんですけど・・・。)
さて、その会食の席で件(くだん)の女医さんの上司の先生が言いました。
「いや、小倉先生、そりゃ、無理ですよ。
我々のころと違ってドイツ語なんか使ってないですから、きょう日の医学部は。」
ああ、今はドイツ語使わないのね。
年寄りでスイマセン。
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