トム・バーレインと鮎川誠
新聞の片隅にふと見つけた記事。
また一人好きなミュージシャンが亡くなった。
テレヴィジョンは大学時代、好きだったバンド。
ニューヨークパンクの流れからのバンドで、
とくにこのトム・ヴァーラインの
空間を引き裂くようなギタートーンが魅力的でした。
すると、そのすぐ翌日に、
うおー、何てこと。
鮎川誠氏といえば、日本のミュージシャンの中では
ワタシのもっとも敬愛するギタリスト。
やはり出会いは高校生の頃。
サンハウスというバンドでした。
当時はバンドとして聴いていたので、
ギタリスト鮎川誠としては意識してませんでしたが、
その後結成したシーナ&ザ・ロケッツでの
ギタープレイは衝撃的でした。
インタビューで、エフェクターのことについて、
「もう、エフェクターなんかいらんのよ。
アンプにガーンとプラグ突っ込んでやね、
ギャーンとかき鳴らすだけたい。」
みたいなことを博多弁で語ってたのを聞いて、
おおお、ロックだ、と思ったものです。
シングルコイルのフェンダーギターの
鋭角的なトーンを最大限に利用したトム・ヴァ―レインと
ハムバッキングのギブソンレスポールのパワフルなサウンドを
生のまま荒々しくぶつけてきた鮎川誠は、
ある意味対極的でありながら、
ロックスピリットという点で非常に似通った存在だったかもしれません。
故人のご冥福をお祈りします。


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