ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2021.09.19

データの読みかた

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反ワクチン派のヒトのブログから

抜粋した文章ですが、これどうですか?

 

 

ワクチン先進国のイスラエルでは、

60歳以上の新規感染者の90%は

ワクチン2回接種済だったことが報告されています。

つまり、ワクチン接種は無駄だったということです。

むしろ、繰り返しワクチンを接種することによって、

感染しやすくなっていると言えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一見、正しい論理に見えますが、

実は論理に飛躍があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワクチンを2回接種して、感染してしまった、

というのはいわゆるブレイクスルー感染で、

この間説明しましたが、

一定の割合でおこるものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしイスラエルでワクチン2回接種の人と

未接種の人の比率が50対50、あるいはそれ以下だったら、

この文章の理屈は通ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがイスラエルの60歳以上のワクチン接種率は

93%といわれています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということは、

そもそも60歳以上の人の90%以上が2回接種者なので

ワクチン2回接種者の新規感染者数の割合が90%ということは

若干だが効果があるかもしれないということはあれ、

少なくともより罹りやすいことにはなりません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらくイスラエルで60歳以上の人が接種したのは

昨年冬のことなので、

抗体価が落ちているのと、

ワクチン2回接種によりマスク規制が緩んだこと、

そしてデルタ株のまん延が原因でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際にはワクチンの効果は弱まるものの、

依然としてかなりの人を重症化から守っているようです。

未接種者が重症化する確率は、接種した人と比べて

60歳以上では約9倍、若年層では約2倍高い

というデータが出ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

データを読むためには、

よくその数字の持つ意味を理解しなければならないんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実際にイスラエルでは8月から60歳以上の人向けに

3回目のブースター接種を開始しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 約8カ月でブースター接種が必要といわれており、

オレなんか4月に打ったから12月ころだけど、

どうなるのやら。

 

 

 

 

 

 

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