ダービーマッチの勝率
世界にダービーマッチは数あれど、
もっともダービーマッチらしいのはマンチェスター・ダービーであろうか。
ともにマンチェスターに本拠を置き、かつチーム名にも都市名の入っている両チーム。
かたや、マンチェスター・ユナイテッドは、リーグタイトルを20回も取り、
3回もヨーロッパチャンピオンにも輝き、クラブ世界一を2回取った、
イギリスで最も成功しているチーム、ビッグクラブである。
いっぽうのマンチェスター・シティはリーグタイトルは4回、
それなりの実力はあるが、チャンピオンズリーグなどでも結果を残したことはなく
強豪チームとは言えない。
ただし、ことマンチェスターダービーでは
ユナイテッド59勝、シティ43勝、引分けが49と、チームの実力差に比べ
大変拮抗した結果になっている。
翻って、わが国の代表的ダービーマッチの「さいたまダービー」では、
まさにユナイテッドが浦和レッズ、シティが大宮アルディージャの立ち位置といっていいであろう。
今回、開幕から絶好調、勝ち点19で単独首位に立つ浦和レッズと、
ここまでの勝ち点わずか1で、最下位に沈む大宮アルディージャのさいたまダービー。
巷の予想はレッズの圧倒的に楽勝であったが・・・・。
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2017年J1第9節
大宮アルディージャ 1-0 浦和レッズ (NACK5スタジアム)
(前半 0-0)
(後半 1-0)
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30日(日)は音楽仲間でたこ焼きパーティーということが早くから決まっており、
また、そもそも12000人程度のキャパしかないNACK5スタジアムで、
さいたまダービーのチケットを取るのは至難の業なので、
テレビ観戦に決めていた。
さて、たこ焼きパーティーのほろ酔い気分で、
録画の再生をする。
試合がレッズの主導で進むことは誰にも分っている。
しかし、今日は得点が入らない。
それが、レッズの気のゆるみなのか、アルディージャの気迫なのかはワカラナイが、
ともかく、前半0-0は、完全にアルディージャのプラン通りである。
後半も主導はレッズであるが、決定機は前半のうちから
カウンターから攻める大宮アルディージャの方が多くなっていた。
ギリギリでセーブしていたが、63分、左サイドを破られ、
柏レイソルから移籍の茨田に見事なシュートを決められてしまう。
まだ、時間は充分にある、負けるはずがない、と思いながら、
少しづつレッズの選手の中に焦りが出始め、
大宮アルディージャの選手の中に希望と自信がみなぎってゆく。
げに恐ろしや、ダービーマッチ。
結局、大番狂わせで、レッズは大宮に今季初勝利を献上してしまった。
これでさいたまダービの通算成績は
浦和の12勝、大宮の9勝、引分けが6、とまさに
マンチェスターダービーのごとき比率。
念のために計算してみると、勝ち負けの比率では
ユナイテッド 0.578 :シティ 0.422
浦和 0.571 : 大宮 0.429
と、驚異的なシンクロ率である。
というわけで、大事な次の鹿島戦。
負ければ首位がひっくり返るという「大一番」になってしまって、
マスコミその他は喜んでいるだろうなあ。


あなたのコメント 予感が当たってしまった。連敗ストッパー浦和レッズ、またやってしまいました。 なんとなく次の大一番は勝てそうな気がします。これだけ決定的チャンスをはずせば次のゲームは入るでしょう。まだ楽観的な私です。でも連敗は許しません。