ダークサイドな医療
世の中にはいわゆるガイドライン的な医療、標準治療などと呼ばれる、
一定のエビデンスにももとづいた、学会的にコンセンサスを得た医療がある。
その一方で、民間療法や、代替医療といわれる
「特殊」な診断・治療も横行している。
おそらく、そういった「特殊」な医療の中に
実際に有効なものはほぼ全くないと思うが、
残念ながら、そういった「ダークサイド」に
足を踏み入れてしまう人が多いのも事実である。
金の棒で患部をこする、というインチキ療法や、
気功などという「奇行」で、不幸な結果を招いた芸能人のニュ-スもあった。
どうして、そういうものに騙されてしまうのでしょうか。
結局、現時点の医学ですべての疾患の治療ができるわけではないので、
そういった「弱者」は、わらをもすがる思いで
ダークサイドに踏み込んじゃうのでしょう。
代表的なものは進行がんであるが、
致死的ではなくても難治性のアトピーとか、
耳鼻咽喉科領域では耳鳴なんかがこのダークサイドにハマりやすい。
ホメオパシーとか、オーリングとか、波動療法とか、デトックスとか
ちょっとでも医学・生物学を勉強したヒトならすぐ
アヤシイ、インチキだ、と気づくわけですが、
なかなか一般の人には難しいのかもしれません。
都会には、けっこうそういった診療所も多いのでしょうが、
たまに地方にもあるんですねー。
この間もひょんなことから北関東でも
「バイオレゾナンス」がどうのこうという病院があるのを知りビックリしました。
物質の固有振動数を測定して「気の変動」を読み取るらしい・・・。(◎_◎;)
おそらく、この手の施設の開設者は2通りいて、
インチキと知っていながら患者をダマしてやろうというヒトと、
自らが、もうそれを信じちゃってるヒトとあると思われ、
よりアブナイのはむろん後者の方ですね。
まあ、宗教みたいなものですから、
それで耳鳴りなんかが良くなっちゃうなら
それはそれで「正しい」といえなくもないですが。
宗教なんてのはすべてヒトが幸せになるための「方便」なわけですから
同じっていえば、同じなんですけどね。
鰯の頭も信心から、ですから。
ただ、がんとなると、これは宗教ではムリですね。


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