セカンドステージ優勝、だが視線はその先へ
セカンドステージ優勝のかかった一戦。
しかし、土曜日2時キックオフのアウェイゲーム。行けないじゃん。
だが、それほど落胆はない。
ステージ優勝がほとんど意味のないこと去年身をもって知った。
大事なのは年間勝ち点1位、そしてチャンピオンシップを取ることだ。
今節、レッズが勝ち点を1でもとれば、
すなわち引き分け以上なら他会場の結果にかかわらずセカンドステージ優勝が決まる。
他会場とはカシマスタジアムで行われている鹿島アントラーズ対川崎フロンターレのことである。
そして、レッズが勝ち、川崎が負けた場合は同時に年間首位も確定するのだが、
まあ、それはないだろうと。
ともかく、優勝がかかった試合なので2週連続NHKの地上波が生中継である。
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2016年J1セカンドステージ第14節
ジュビロ磐田 0-1 浦和レッズ (エコパスタジアム)
(前半 0-0)
(後半 0-1)
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ジュビロは現在降格争いの中にあり、必死の戦いを挑んでくる。
しかも、今年ファーストステージ、レッズはホームでこのジュビロ磐田に敗れているのだ。
しかし、シーズン後半になって脂ののったレッズのパスサッカーは、
序盤こそ相手の攻撃も受けたが、次第に圧倒的な圧力でワンサイドゲームに持ち込む。
ボクシングで言えば相手をリングのコーナーに合い詰めてパンチの雨を浴びせ続ける形だが、
向こうもガードを下げず、時にクリンチなど使い、なかなかダウンに持ち込めない。
シュートはポストやキーパーにはばまれ、
なかなか相手ボクサーの顔面をクリーンヒットできない。
前半は圧倒的に攻めたてたレッズであるが、
後半はジュビロが攻撃の糸口をつかみはじめ、時に危ういシーンもあり。
そんな中、「他会場」に動きが出た。
後半20分、川崎フロンターレが1点をリード。
もしこのまま終われば、セカンドステージ優勝はするが、肝心の年間首位の座が入れ替わってしまう。
それだけは、避けたい、避けねばならぬ。
そんな、レッズの望みがかなったのが、後半37分、
右サイドで駒井が相手ディフェンダーを抜き去り、抉ったところから浮き球のクロス。
これを、武藤が下がりながらも首を振り、ヘッドで合わせる。
ボールは相手キーパー、ポーランド国籍191㎝のカミンスキーの
指先を抜けてサイドネットに吸い込まれた。
さながら、相手のガードのわずかなすき間からスピードのあるフックを顔面にヒットさせた感じ。
この1点が決勝点となり勝ち点3を上積みし、セカンドステージ優勝とともに、
年間勝ち点も1位のまま最終節に臨むことになった。
6連勝はリーグ優勝した2006年以来だという。
しかし、セカンドステージ優勝を決めた選手たちは皆引き締まった表情で、
時折こぼれる笑みはあるが、
昨年、ファーストステージで無敗優勝を決めたときのような
無邪気な喜びの爆発はない。
むろん、彼らもサポーターもセカンドステージ優勝は一つの通過点であり
その先にある年間勝ち点首位、そしてチャンピオンシップを勝つことが
もっとも大事な目標であることをはっきりと自覚している。
で、その年間勝ち点1位が決まる最終節。
チケットは発売直後に購入済であります。
ともかくは、おめでとう。


あなたのコメント いよいよ、あと1勝で年間勝ち点1位ですね。ホーム最終節は仕事で行けず、代わりに長女が参戦予定です。羨ましいです。駒井はキレキレですねー。右サイドハーフのポジションを掴んだ感じです。個人的にサイドを突破するプレーが大好きです。マリノス戦も楽しみ楽しみです。