ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2021.09.18

シェディング・エクソソームの恐怖~続き

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さて、前回からの続き

いよいよ本題です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まず言語の解説です。

「シェディング」とは、

「流す、こぼす、脱ぎ捨てる、放つ」といった意味の英単語

「shed」にingがついた分詞形容詞形で

ワタシなどは「Stand by me」の歌詞

I won’t cry, I won’t cry, no I won’t shed a tear

で、覚えた単語です。

英文解釈的には「shed a tear」は「涙をこぼす」

「shed tears」は「涙があふれる」と訳すとスマートです。

(駿台予備校出身)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして「エクソソーム」は「exosome」で、

「ex-」は「exsit」や「export」などで使われる

「外へ」という意味の接頭辞、

「some」は「リボソーム」や「リソソーム」といった

細胞内小器官に使われる「~体」とか「~胞」という意味で、

「細胞外小胞」の一種です。

つまり、細胞から細胞外に排出された微粒子、という感じ。

大きさは50~150ナノメーター。

ウイルスの大きさとほぼ同じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、「エクソソーム」は細胞から排出されるときに

その細胞の成分、核酸やタンパク質を含んでいます。

近年この「エクソソーム」が含有する核酸成分、

すなわちマイクロRNA、メッセンジャーRNAが

細胞間の情報伝達の役割を担っていることがわかってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このことは、先日放送されたNHKスペシャル「人体」

の中でもとりあげられていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワクチンを打った場合、

筋細胞内に取り込まれたmRNAから複製された

スパイクタンパク、あるいはmRNA本体が

エクソソームとして細胞外に放出され

それが、体液に入り、汗や唾液に混入する。

そして、それがのの人から離れて空気中を浮遊し、

別の人の身体に付着して、

何とかして細胞内に侵入して、何かしらの害を及ぼす、

ということが、

「シェディング・エクソソーム」説

を主張する一派の想定するメカニズムでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんとなく「ジュラシックパーク」を思い出しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジュラシック・パーク」のキモは

DNAによる生体の再現。

太古の恐竜から血液を吸った蚊などの昆虫が、

樹液に溺れてしまいそのまま琥珀の中で

化石になってしまうことがあります。

その昆虫から恐竜の血液を抽出し、

そのDNAを再合成すれば、

現代に恐竜をよみがえらせることが出来るというもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このプロットには感動しました。

おお、その手で実現できるじゃん、

と思ったものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、現実問題としては、

琥珀の昆虫の中で恐竜のDNAはズタズタになっていて、

復元することは到底不可能だということで、

ガッカリしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、この「シェディング・エクソソーム」仮説にも

いくつかのムリな点があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、ワクチンによって細胞内に取り込まれた

mRNAはその遺伝子情報によってホスト細胞に

新型コロナウイルスの「旗印」である、

スパイクタンパクを合成させますが、

ウイルスの他の部分を合成する遺伝子情報は含まれていませんから

ウイルスとして「増殖」は出来ません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

提示されたスパイクタンパクは、

免疫細胞によって読み取られ

抗原として認識され、記憶されますが、

外敵と認識され速やかに破壊されてしまうため

その後、存在し続けることはありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なのでワクチンのmRNAを取り込んだ細胞から、

延々とエクソソームが排出されることは無いわけです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、免疫細胞の処理を受ける前に

すばやくエクソソームがshedされたとして、

その中に運よくスパイクタンパクの

mRNAが入ってるかどうかも「賭け」です。

また、それが他のヒトの体に到達するまでが最大の壁です。

表面は細胞膜ですから乾燥には耐えられません。

やはり、マイクロ飛沫となって漂っていくのでしょうが、

寿命は相当短く、大量に増殖して排出されたウイルスと違って

その量は極めて少ない。

同じ体の中で血液、体液を介して

他の細胞にたどり着くことは容易ですが、

それに比べ、身体の外に出るこの「旅」はかなり過酷です。

NHKの番組でも

「細胞間のメッセージ伝達」物質として紹介されており

個体をまたいでの情報伝達はないものと思われます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、限りないほどの偶然の結果、

「シェディング・エクソソーム」が他人の身体に到達したとします。

しかし、皮膚からは侵入できません。

やはり鼻や目から、ということになるのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、侵入したmRNAが細胞に入って

スパイクタンパクを複製したとしたら・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、ワクチン接種と同じことですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただし、抗原量が少なすぎるので

スパイクタンパクはすぐ自然免疫で処理され、

免疫はつかないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ワクチンによる副反応と同様のことが

起きる可能性はありますが、

mRNAの量が比較にならないほど微量なので、

これもまず出ないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうすると、例えばこのツイート

 

 

ワクチン接種者の家族と遊んだ娘、、

下痢、発熱、頭痛症状あり。

(3日で良くなるもその時はシェディング症状ということを知らず)

回復して数日後にまたその子と遊ぶ

→また頭痛、発熱、下痢。

絶対ワクチン接種者からのシェディング症状だと。

無知で打ってるワクチン接種者勘弁してくれ

 

 

 または

保育園にいる約半分の先生が接種したとのこと。
今まで殆ど発熱しなかった下の子が

この1か月で2回も高熱が出た…。

しかも質が悪くて一週間くらい熱が続く。
同じクラスの子も半数以上に同症状が出たらしい。

流行りのRSでもなく、小児科医も首を傾げていた。

#シェディング か…

 

 

 

 さらには

 

 

ワクチン打った先生4人と

うちの子供が同じ部屋にいるのですが

顔に発疹と全身痛みが出て。

え、あの時のあれは⁈

と思ってしまったのですが😨

 

 

 

 

 

 

はたまた

 

今日のシェディング報告。

接客業で色んな人が来店するが

今日は来る人来る人薬品の臭い漂わせてた。

隣の同僚からも臭ってきて

午後から軽い頭痛と喉がイガイガしてた。

ほんとマジで迷惑💦打たないで😭

 

 

 

 

 

 

 ワクチンによるシェディング・エクソソームは

薬品のニオイがするらしい。💦

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あー、なんか、皆さん大変ですねー。(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 現時点で国民の半数が打ってるのですが、

シェディング信奉者の皆さん、

日々どう過ごされているのでしょうか。

なんか、カワイソウだなあ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3件のコメント

コメント/トラックバック (3件)トラックバック用URL:

  1. 先生、早速の記事にしていただきありがとうございます。

    分かりやすい上に読んでいる自分が
    まるで賢くなれたかのように錯覚する
    先生の文章はとても楽しく好きです。

    シェディングだと何でも結び付けることの恐ろしさ。
    知識なくシェディングのせいだと思い込む事の恐ろしさ。
    ましてや、医師がそのような貼り紙をしている事も
    信じてしまう要因ですね。

    先生の記事を苦しんでいるであろう方々に
    読んでいただけたらなぁと願うばかりです。

    先生ありがとうございました。
    もし身近にこのようなことを言い出す方がいた際には
    先生のblogを紹介しようと思います。

    これからも楽しみにしています。

  2. 木下様
    こちらこそ、興味深い「ネタ」をご紹介いただきありがとうございました。
    大変勉強になりました。
    またよろしくお願いします。

  3. 現在進行形のニュルンベルグ裁判2021はよー!と思います。

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