グレン・フライの死を悼む、そしてグレン・フライ・モデルのこと
いま、ラストアルバム「ザ・ロングラン」を聴き終えました。
デビッド・ボウイに続いてのグレン・フライの訃報である。
イーグルスはデビッド・ボウイに比べ活動期間が短いので、オリジナルアルバムはすべて持ってます。
1枚目から順番に全曲聴いてみました。
イーグルスとの出会いは1975年。当時高校1年生。
ニューアルバム「呪われた夜」の発売に合わせて、FMラジオや音楽雑誌でイーグルス特集が組まれ
過去の曲も多くオンエアされたのでそれを録音しまくってイーグルスの概要を知った。
「呪われた夜」は誰か友人のレコードを借りてカセットに入れたような。
エクソシスト以来のオカルトブームのイメージのジャケットですが、このアルバムは良かった。
何回聴いたことか・・・。
当時ウェストコーストの3大バンドといえば、
「ドゥービー・ブラザース」「スティーリー・ダン」とこの「イーグルス」であった。
(もともとウエストコースト・サウンドは日本だけの呼称らしいが
今や日本でも若いヒトはウエストコーストといってもわからないだろうなあ。)
だから、ワタシにとってのグレン・フライは上の写真よりはこっちのイメージ。
イーグルスとしてももちろんベースランディ・マイズナーで
ジョー・ウオルシュはまだ加入しておらず
バニー・レドンの印象が強い。
(バンジョーってちょっとあこがれました。)
「テイク・イット・イージー」はずっと大好きな曲だ。
あちこちで演奏した。
ところで、実はワタシ、グレン・フライのシグネチャー・モデルを所有しています。
シグネチャーモデルといえばクラプトンのストラトとか、ザック・ワイルドのレスポールとか、
マイケルシェンカーの白黒フライングVなんかがパッと浮かぶけど、
グレン・フライのギターって何?タカミネ?マーチン?
コレです。
なんとリッケンバッカー、しかも普段なかなか見ないレアモデル。
このギター、リッケンバッカー230GFといい、GFはグレン・フライのイニシャル。
ソリッド・ギター、ボルトオンネックでレスポールで言えばジュニア、メロディメーカー
フェンダーで言えば、ムスタング、ミュージックランダーのような
スチューデントモデル的な位置づけらしい。
だが、このギター、当のグレン・フライ本人が使ってるのを見たことがない。
噂ではリッケンバッカー社からシグネチャー・モデル製作の打診があった時、
シンプルなモデルを、というグレン・フライの希望があったとかなかったとか。
アコギ主体であまりエレクトリック・ギターを弾かないグレン・フライだが
(一番上のタカミネのアコギはグレン・フライのシグネチャーモデルがあるらしい。)
このジャケットではバインディングなしの真っ黒のレスポール・スタジオ(?)を持っており
リッケンのこのモデルは、このギターのイメージに近いので好みのタイプなのかも。
で、リッケンバッカー社からシグネチャー・モデルとしてグレン・フライに渡されたこのギター、
本人が弾いてるのは見たことないが、イーグルスのギタリストであるジョー・ウオルシュが気に入っちゃったらしく
しばしば拝借してステージで使っているらしい。
エリック・クラプトン主催のクロスロード・ギター・フェスティバルでも弾いてた。
ちゃっかりしたヒトだ。
ワタシも入手後何回かライブで使ってみた。
写真を比較するとジョー・ウオルシュのデカさがわかる(笑)
シンプルでカッコよく、コンパクトなんで取り回しが楽である。
ところで、このギター、中古で買ったわけだが鑑定書付きである。
それによるとワタシのギターは1000本製作されたうちの48本目。
最初の100本にはグレン・フライが鑑定書に直筆でサインしたとあるので、
このサインは本物らしい。
ギターのサインは無論刻印だが。
ワタシはコレクターではなく、使ってなんぼのヒトですので、鑑定書なんかは実はどうでもいいのです。
そもそもリッケンバッカーのこのモデルは高校生の時雑誌で偶然その存在を知り
カッコいいなあと思いずっと探してたギターなので
グレン・フライのシグネチャー・モデルだったというのはタマタマなのです。だって、本人使ってね―し。
(ファンのヒトに怒られそうだなあ。)
ただ、青春時代、ことあるごとに聴き、歌ったイーグルス、大好きなバンドであることに違いはない。
グレン・フライ氏への追悼の意味を感じて今度のライブで使ってみようかなあ、と。
もちろん、演奏する曲は全く関係ないんですけど。(^^;)


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