ギタリストのはしくれ
先日のリトル・バードでは個人的に画期的なことがありました。
ボーカルを取らないインストの曲を、初めて演奏したのです。
中学以来、リードボーカルを取らない曲はあってもボーカルの入らない
インストルメンタルの曲をやったのは初めてです。
といっても、演奏した曲はブルースのスタンダードでテーマのリフ以外は全部アドリブなんすけどねっ。
私、ギターを弾いてるんですが、基本的に「ギタリスト」だと自覚したことはなく
いつも「ボーカリスト」で、ついでにギター弾いてるって意識なわけです。
理由は、ギターが下手だから。(泣)
中学校の時、ギターを弾きながら歌うフォークシンガー(よしだたくろうとか井上陽水とか)
を見て、おお、かっこいい、これだっ、と「ほうき」を手にしてマネして以来、
はっきり言って、ギターは「ほうき」の代わりでした。
その後ロックにハマってからは、エレキギターをぶら下げていかにカッコよく歌うか
ということを目指ししてきました。
どうせなら、弾けたほうがいいとそれなりに練習はしましたが、
あくまでもステージ衣装の一部(!)なので、真面目に追求したことはありません。
常にバンドにはギターが上手い、リードギタリストがいたし・・・。
歌いながら弾くのって結構難しいのです。
(いや、ちゃんと弾いてますけど・・・)
そして、今回、手にしているギターが「ストラトキャスター」というモデルです。
これです。
実は、このギター、非常に有名なモデルでたくさんのギタリストが使っていますが、
私は、あえて避けてきました。
理由は、私の中ではこのモデルは「ギタリスト」が使うギターだという固定観念があったからです。
もっといえば「上手い人が使うギター」というイメージです。
ストラトキャスターといえば、ジェフ・ベック、エリック・クラプトン、リッチー・ブラックモア、ジミ・ヘンドリックス、スティーヴィー・レイ・ヴォーン、オレは嫌いだけどイングウエイ・マルムスティーンとか、日本ではチャーとか
ともかく、ギターがオニのように上手い人のイメージが浮かびます。
ジャカジャカかき鳴らすギターではないので、
パンク・ロックのボーカルが持つにはちょっと対極にある感じです。
だから今までは、好んでレス・ポール・ジュニアやテレキャスターなどの
ギタリスト・テクニック指数(?)の低いギターを使ってきました。
(まあ、グリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングは当初ストラト使っていましたし、
一方テレキャスに関しても、ロイ・ブキャナンとかコーネル・デュプリーとかテクニシャンがいますけど、私のテレキャス・イメージはジョー・ストラマーとブルース・スプリングスティーンなのだ。)
今でも一番好きなギターはいつも使ってるレス・ポール・ジュニアです。
これです。このギター1959年生で私と同い年なのだ。
ピック・アップはP-90一発で、コントローラーはボリュームとトーンだけ。
切り替えスイッチの類は一切ないという潔い(いさぎよい)ギターです。
いわゆるテクニック系の人はまず選択しないギターです。
一方ストラトキャスター、実は非常に完成度の高いギターで弾きやすいです。
ピック・アップは3つもあって、切り替えスイッチは5段階という仕様です。
ビブラート・アームもついて仕掛け満載です。
でも、ナンカ少し上手になった気がするギターです。
これからもたまにはストラトもって、ちょっとギタリストやってみようかなー
なんて色気出しちゃうとダメかなー。
ちなみにこのストラト、国産の中古ですが結構イイ音します。
ラージ・ヘッドのナチュラル・フィニッシュは今は亡きローウェル・ジョージ(リトル・フィート)のイメージですが
この人もテクニシャンでしたねー。


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