キング・クリムゾン、東京公演で感動
日曜日に「王様」観た後は、今度は別の「王様」。
「キング・クリムゾン」といえばロックの大御所中の大御所。
今まで、たくさんのロック・マニアと話してきて
「ガンズ・アンド・ローゼス」「ジュ―ダス・プリースト」といった若手バンドはもとより、
「クイーン」や「ディープ・パープル」を批判する人もいるが、
「レッド・ツェッペリン」と「キング・クリムゾン」を否定する人にあったことがない。
ところで、今回はチケットは公演によって違うピクチャーチケットなのだという。
最近は、ぴあやローソンなどの切符的チケットばかりなのでこういうのはちょっとウレシイ。
これは、おそらく化学の「周期表」をモチーフにしてますね。
ところが、調べてみると他の公演日はこんなチケットで、それに比べるとオレのはなんか地味で外れだなあ。
銀座で妻とショッピングのあと一人渋谷のオーチャード・ホールに向かう。
シャツは「太陽と戦慄」にしてみました。
オーチャード・ホールはクラシックのコンサートでは何回も来た。
でも、ロック・コンサートで来るのは初めてですな。
たしかにロックの雰囲気ではない。
さて、場内は写真撮影禁止、
しかし、講演終了後ベースのトニー・レヴィンがカメラを構えてこのポーズを取ったら撮影OKというルールであったので
ここからの写真はすべて講演終了後です。
このショットではややわかりにくいが
ステージには前に3台のドラムセットが置かれ3人のドラマーが叩き、
その後ろに段があってサックス&フルート、ベース、ギター&ボーカル、
そして一番右手にロバート・フリップ御大がレスポールを抱えて
コンピューターと電子機器の横に座ってる、という構図。
そう、これはマエストロ・フリップ氏の「オーケストラ」なのである。
だから、「オーチャード・ホール」で全く正解なのだと思った。
最近はインターネットで前日のセットリストなども知ることができる。
オープニングの「Peace-An End」は、同じ。
だが前日は2曲目で「21世紀の精神異常者」をやってたので2曲目の時に、お、違うな、と。
3曲目の「エピタフ」は同じ。
いわずとしれたロック史に残る名曲中の名曲である。
オリジナルのボーカルは美声のグレッグ・レイクだが、このボーカルも雰囲気でてます。
先月のエルトン・ジョンはラジオから流れる曲に親しんだナンバーだが、
キング・クリムゾンはともかくレコードで聴きこんだアーチストである。
ただ、ワタシにとって「Red」(もしくはライブアルバム「USA」)までが、
いわゆる本当の「キング・クリムゾン」であり、
再結成の「ディシプリン」からの3部作も好きでアルバムも買ったが、まあ、別物。
その後の作品はほとんど聴いてない。
だから、知らない曲もあるが、会場に来ているファンも
おそらく、ワタシと同じタイプのファンが多いのでは。
新曲が数曲続いたあと「Easy Money」のイントロが始まった時の会場の盛り上がりがそれを感じさせた。
そして、そのあと「Red」。
代表曲のひとつでありワタシの大好きなナンバーだが、
実は昨日、一昨日のセットには、コレはいってなかった。
ラッキー、と思った反面、
ひょっとするとその分、何か重要なナンバーがカットされるのでは、と一抹の不安が。
しかし、その後、ラストにかけて
「太陽と戦慄」「クリムゾン・キングの宮殿」「21世紀の精神異常者」と怒涛の名曲の数々。
ああ、もう感動で、泣きそうだ。
21世紀になって「21世紀の精神異常者」をナマで聴けるとは。
(今はこの曲の邦題は「21世紀のスキツォイドマン」らしいけど。)
アンコールのラストが「スターレス」だったのも良かった。
フリップ王(翁?)に、感謝。
さて、9時半前に終わったので終電間にあったが、この時間の急行は館林どまり。
普通列車の乗り換え、ギリギリ今日中に帰宅しました。


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