インフルエンザワクチンの効果的な接種法
インフルエンザワクチンの65歳以下の接種解禁になって、
毎日数十人ずつ注射をしています。
足利市も補助が出るので、自己負担は少なくなってるようです。
インフルエンザ予防接種の値段は、と事務に訊かれ、
去年と同じで、と答えただけなので
いったいウチはいくらだったのか忘れちゃったし、
いくら補助出てるんだかも、
ワタシは把握してませんが、
粛々と打つだけです・・・。
ところで、インフルエンザはコドモは2回、オトナは1回です。
ナゼだかご存知ですか。
ワクチンというものは、
そもそも無毒化~弱毒化した病原体を身体に入れることによって、
その病原体に対する免疫、具体的には抗体を身体に産生させるものです。
抗体は「獲得免疫」といわれますが、
大人の場合は過去に(発病しなくても)
人生経験が豊富で
インフルエンザウイルスに接触した経験がある可能性が高いので、
1回注射すると、身体がすぐ「思い出して」抗体の産生をすることができます。
ところが子供は過去に接触した可能性が少ないので、
1回注射しても、身体の方がまた忘れてしまい、
次第に抗体産生をやめてしまう。
ホンモノのウイルス感染ではないのでインパクトが弱いんです。
そこで4週間くらいたって、身体が忘れかけ始めるころに、
オイ、忘れてねーだろうな、コレだぜ、
と、もう一回ワクチンを「追いがけ」するわけです。
これを「ブースター効果」といいます。
そういう意味では2回目の接種は
1~4週間後といわれていますが、
あまり早いとブースター効果が弱く、
4週目くらいが最も効果的といわれています。
ウチの子、小5ですが体重が60キロ近くあるんですけど、
2回打たなきゃダメなんですか、
と、訊かれることがありますが、
問題は身体の大きさでは無くて、「経験値」です。
わが国では12歳以下は2回、13歳以上は1回接種、とされていますが、
WHOは9歳以上は1回接種を推奨、
米国のCDCも同じく9歳以上は1回接種としたうえ、
前の年にワクチンを打った場合は、
生後6カ月から8歳でも1回でいいとしています。
そういう意味では前の年インフルエンザに罹った子は
1回の接種でイイか、という話がありますが、
インフルエンザワクチンはA型2種、B型2種が混合されていますが、
前年にインフルA型に2回、B型に2回罹った
12歳以下のコドモっていったい日本にいるのか?
たまに1シーズンにAとBに両方かかる子は見かけますけど。
さてブースター効果がなければ、
オトナでも次第に抗体価は減っていきます。
インフルエンザワクチンを打って、
1~3か月のうちにインフルエンザが流行すれば
それが「ブースター効果」になりますが、
流行しなければそのまま抗体は消えていきます。
お母さんの中には、わが子に早く免疫をつけようと、
10月の初めに1回目を打ってもらい、
2回目は2週間もすれば打てるよ、とお医者さんが言うので、
早々と2回接種して、もうカンペキ、と思っていると、
実は2回目のブースター効果も早すぎて不十分だったところに、
インフルの流行もないので、
今年のうちにワクチン効果が切れちゃうということも・・・・。(゚Д゚;)


なるほどσ(・_・)勉強になります。ヒゲの功名のお話も面白かったです。いつも楽しいブログありがとうございますm(__)m