ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2011.09.21

インテリなドクター

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 最近、涼しくなり急に風邪ひきや中耳炎の患者さんが増えたものの
それでも外来は冬場に比べればごくごくすいている。
 ヒマで、患者さんが途切れたりすると、
いろいろ事務処理やなんかをするのだが、
たまった医学雑誌を読んだりもする。
 耳鼻咽喉科関係の専門誌や学会会報などの
いわゆる「購入している」雑誌のたぐいもあるが、
お医者さん向けに送られてくる「無料の」雑誌も数種類ある。
 こういった、雑誌は主として製薬会社のスポンサードで成り立っており、
広告ページが多いのでタダなのだ。
 中には、その製薬会社が企画したいわゆる広告色の強い記事もあるが、
他科のトピックスや学会の動向なんかも知ることができるので、
タダだからと言ってすぐポイしないで、できるだけ一とおりは目を通すようにしている。
 教育的な記事もあって、医学クイズなんてコーナーがある雑誌もある。
 科にもよるが、他の科の病気の診断はなかなか当たらない。
 なんて、難しいんだ、と思うのだが、
耳鼻咽喉科の問題が出ると、何だこんな簡単、当たり前じゃん、
と思うレベルである。
 耳鼻咽喉科だけが易しくなってるとも思われないので、
他の科の先生が耳鼻科の問題を見ると、
なんだこんなの全然わかんねえやー、と思うのであろうと思い、
やや、安堵するのである。
 科にもよるが、と書いたが耳鼻科医がみて、
小児科や、内科でも呼吸器科あたりは結構わかる。
 やはり関連が深いからであろう。
 消化器や神経内科、脳外科、泌尿器科、眼科なども、
解説を読めば、なるほど、とか理解はできることが多い。
 ジャンルとすれば「感染症」や「アレルギー」がかかわるものなら
比較的容易である。
 一番ワタシにとって難解なのは循環器科の記事である。
 そもそもワタシは心電図が読めない(!)。
 動いてるか、止まってるか、早いか、遅いか、
後は、・・・・・うーん、これは正常じゃあないなあ、位は分かるが、
 どこがどうおかしいかといわれると、
「この辺?」と言って相手の目をうかがうレベルである。
 一応は勉強したはずなんだだがなあ。
 心臓のエコーはもっとわからん。
 そもそもこれは医学生のころ診断学実習で教わった第1内科の先生が
「ボクは、消化器が専門なんで、エコーはよくわかんないんだよねー。」
と漏らしたので、
そうか、エコー読めなくても内科講師になれるんだ、
と思っちゃったのが原因か。
 循環器の記事を読んでると、ほとんど心臓の伝導路の電気の話と、
カリウムやらカルシウムやらのイオンの話と、
前負荷やら拍出量やらの力学の話で、
うーん、循環器科医ってのは、物理学者か電気技師みたいだなあ、と思う。
 そもそも、循環器科にはほとんど「感染症」が無いので、
年中、バイ菌やらウイルスを相手にしてる耳鼻科とは
もっとも接点が少ないのかもしれない。
 (だから、循環器出身の内科の先生の風邪の処方は、
ちょっとアレなんだなあ、・・・・とは言いませんけど。)

 少なくとも、大声出してツバ吐きながら暴れる子供を
看護婦さんが寄ってたかって抑えて診察してる耳鼻科外来と、
大人の人の心雑音を微塵も聴き逃すまいと
息を殺して聴診器をあててる循環器科の外来とは、
全然雰囲気違うだろうなあ。
 そういえば、勤務医時代同じいた病院にいた循環器科の先生、
小柄でやせていて銀縁の眼鏡かけて色白で、
いっつも普通の医者の持っているのに比べて3倍くらいあるでっかい聴診器を下げていたけど、
いかにもインテリで「科学者」ぽかったなあ。
 イメージは「サンダーバード」の「ブレインズ」か
はたまた「ひょっこりひょうたん島」の「ハカセ」か。
 うーん、たとえ古くてスイマセン。
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