アウェイでブリーラムに勝ち、最終節に望みをつなぐ
ゴールデンウィーク中のリーグ戦では、
5万人の前で残念すぎる敗戦を喫したレッズは、
わずか中3日で灼熱のタイでのアウェイゲームに臨んだ。
ACLにしても全北現代にアウェイとホームで2連敗し、
予選通過圏外の3位に転落したレッズ。
ACLヤバそうなのでソッチはそこそこにして、
リーグ戦に精力を傾けよう。
というムードから、いや、リーグ戦も厳しそうだから、
ACLの方も諦めないでタイトル奪取の可能性をひとつでも多く残さねば、
というモチベーションになったとすれば、
ジュビロ戦の敗戦もマイナスの経験ではなくなる、
などとポジティブシンキングをしてみる。
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2019年ACLグループステージ第5節
ブリーラム・ユナイテッド 1ー2 浦和レッズ
(前半 1ー2)
(後半 0ー0)
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タイは熱帯雨林気候、気温は摂氏30度を超え、湿度も高そうだ。
試合は真夏のJリーグでみられる吸水タイムがとられるコンディションであった。
オリヴェイラ監督は前節試合後のコメントどおり、
ミッドフィールドに長澤とエヴェルトン、
もう一人は敗戦の原因となったバックパスミスの青木を入れ、
3バックは中央に岩波、左右に槇野、鈴木、
ワイドは山中と、やはり全北戦で失点の原因をつくった森脇、
2トップは興梠と武藤という、
俠気のある布陣をはってきた。
ブリーラムは、負ければ予選敗退が決まる。
一方のレッズは、この試合を含めた残り2試合を連勝すれば、
自力突破が可能である。
そんな中、開始わずか3分での興梠の先制点は、
浦和に大きな勇気を与えた。
何しろ得点力不足のなか、
セットプレーではなく、流れの中からの得点はイケる感があり。
明らかにJリーグのチームよりも守備は格下のブリーラムディフェンス陣相手に、
すぐにでも追加点が取れるかと思ったが、
そこは浦和レッズ、先制点のちょうど10分後の13分に
相手の中では唯一警戒しなければならないペドロ・ジュニオールに、あっさり同点ゴールを許してしまう。(>_<)
楽勝ムードに冷水を浴びせられ、事態の深刻さを改めて認識させられたレッズは、
今度はペドロ・ジュニオールの動きに常に注意を払い
チャンスの芽を潰しつつ攻撃の厚みを増してゆく。
すると、またまた10分たった23分、
バイタルエリア内でエヴェルトンが体を張ってキープしたボールが、
ゴール前の武藤に渡る。
すると、1点目の興梠のゴール左隅に決めたシュートと
まったく左右対称のような武藤の左足のシュートが、
ゴール右隅に決まった。
武藤の今期初ゴールは、
いったんは追いついたブリーラムにかなりのダメージを与えたはず。
その後、双方にチャンスはあったが、
結局スコアは動かず、2ー1でレッズの勝利。
勝ち点を7に伸ばし最終節に望みをつないだ。
ここまででグループEは、
全北現代の1位通過と、ブリーラムの予選敗退が決定。
次の北京国安との直接対決でレッズは2位通過を狙うわけだ。
現時点で勝ち点は同じ、得失点差でレッズが2位ではある。
もちろん、勝った方が勝ち抜け、ということは当然だが、
引き分けの場合は少々ややこしい。
引き分けなら2位のレッズがそのまま予選通過かと思いきや、
勝ち点が並んだ場合、当該チーム間での優劣が決め手になる。
つまり直接対決の2戦での勝ち点、得失点差、総得点、アウェイゴール数、の順になる。
そこで差が無い場合はグループステージ全体の得失点差、総得点の順に評価される。
アウェイでの北京国安戦は0ー0の引き分けだったので、
最終節が引き分けの場合、
当該チーム間での勝ち点、得失点差、総得点には差がつかない。
すると当該チーム間でのアウェイゴールが関わってくる。
0ー0の場合はこれも差がつかないので、
グループ全体での得失点差で上をゆくレッズが勝ち抜け。
1ー1の引き分けの場合には北京の埼玉スタジアムでのアウェイゴールがカウントされ、北京国安の勝ち抜けとなってしまう。
もちろん2ー2でも3ー3でも負け。
なのでレッズ的には、0ー0で試合が進んだ場合、
1点取られたら2点を取らないとダメ、という事態になる。
先制点を取っても1点取られたら負けちゃう、ということになる。
あー、今からドキドキしちゃいますね。
やだな。
オリヴェイラ監督の戦術に期待したいです。


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