ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.02.07

いまどきの点鼻薬

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 小倉さん、小峰の薬局も心あらば、なるべくよく効く薬をくれなむ
 【解釈】小倉先生も、薬局の小峰さんも人の心があるならなるべくよく効く(花粉症の)薬をくれて欲しい
 【解説】小倉さんは「小倉山」、小峰の薬局はその「山の峰」をかけてある。(参考:小倉山 峰のもみぢ葉心あらば)
     花粉症の薬はいろいろな種類があるが、よく効く薬をもらいたいなあ、という作者の願望が表現されている。
     「くれなむ」の「なむ」は未然形動詞との組み合わせで(他者への)願望を表す終助詞。
 {用法}梅咲かなむ⇒梅が咲いてほしい
     待たなむ⇒待っていてほしい
     きむじょんなむ⇒きむじょんしてほしい
 なわけで、花粉症の薬を取りに多くの患者さんが来院されてます。
 みなさん、検査結果に合わせて「スギ」の人は2カ月分、
「スギ+ヒノキ」の人は二ヶ月半から三ヶ月も薬を持ってくわけで、
年末の買い出しみたいだ。
 いやでも、ほんとに「冬籠り」ならぬ「花粉籠り」をしてもらうのが一番。
 初期療法が2週間前でなくてもいい、というのでその説明が多少違いますが、
ポイントは毎年同じ。
 ともかく、花粉を家に入れないこと。
 患者さんからのコメントで一番困るのは
「薬が効きません。」 だ。
 そんなはずはないんだがなー、とよく訊くと、
子供のサッカーで一日河原にいた、とか、
マスクをしないで買い物に行った、とか、
天気がいいので洗濯物を外に干した、とか・・・。
 そりゃ、無理 です。
 傘をさしても、台風の暴風雨の中に出りゃびしょぬれです。
糖尿病の薬飲んでても三度三度ケーキ食べてりゃ血糖値は下がりません。
 今年、花粉が少なめといわれてますが、
くれぐれも油断しないように。
 さて、初期療法について、考え方が変わってきたことは
お話しました。
 今回は「いまどきの点鼻薬」の話です。
 以前「花粉症の市販薬(点鼻薬編)」でも触れたように、花粉症の点鼻薬といえば「ステロイド」です。
 最近、この「局所ステロイド」はずいぶん見直され改良が進みました。
 以前は「つまった時に使う」というイメージがありましたが、
それは間違いです。
 ステロイド剤は、 「花粉症の初期から毎日使いましょう」。
 ステロイドの持つ「抗炎症作用」で、粘膜の状態を正常に保つことが、ステロイドの狙いです。
 この点、近年の喘息治療がテオドールなどの「気管支拡張剤」の対症的治療から、
「抗ロイコトリエン剤」と「吸入ステロイド」の抗炎症治療に変わってきたことによく似てます。
 「一日一回」の点鼻ステロイドの新薬が最近相次いで開発されました。
 全身に対する影響もほとんどなく、シーズンを通して使って何の問題もないことも
データで証明されています。
(そういえば、いまだ「ステロイド注射」をやってる悪質な病院もあるみたいなのでご用心)
 薬飲んでるんだけど、毎年ダメ、という方は、
今年はステロイド点鼻の併用をお勧めします。
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