あいさつは基本
当院にかかっている子供を持つお母さんは、気がついているでしょうか。
開院以来、一貫して、やっていることがあります。
それは、私は診察前に、必ず親でなく受診する子供さんに向かって、あいさつをすることです[emoji:v-283]。
とりあえず、本人は、わからない0歳でもします[emoji:v-511]。2歳3歳の子も良くわからないでしょうが、
お母さんではなく、必ず子供さんに向かってあいさつをします[emoji:v-205]。
それは、私はこれから、あなたの診察をするんだよ、ということを、子供さんにわかって欲しいからです。お母さんに、むりやり連れてこられても、それはあなたのためなんだよ、ということを感じて欲しいからです。
耳鼻科かかるのやだよねー[emoji:v-292]。
でも、私だって、あなたを、いじめるためにやってるわけではないし、
お母さんのために治療しているわけでもない。
痛いことも、苦しいこともあるかもしれないが、それはみんな、あなた方を助けるためにやっている。
だから、お母さん方にも子供に安易に謝らないで欲しい。
たまにいますが
「あー○○ちゃん、ごめんね、ごめんね。」
何も悪いことしてないんだから、これはやめましょう。
子供は、理不尽なことをされていると感じ、被害者意識を持ちます。
もっとひどいのは
「あら、あら、××ちゃん、先生が、痛くしたのねー、悪い先生ねーあー痛い、痛い。」
だから、俺は別に悪いことしてないから[emoji:v-404]。
もうひとつ、だますことはやめましょう。
「今日は、お母さんがかかるんだからね。」
と、子供をだましてはいけません[emoji:v-427]。
一方、
「この子は、鼻の処置がいやでいやで、かかりたくないといってるので、できればしないでください。」
というようなことは、どんどん言ってください[emoji:e-326]。
必ずしも必要なければ、そういったことはしませんし、
どうしても必要ならば、子供に説明します。
子供は、一個の人格ですし、親の付属物ではありません。
だから、あいさつは、基本です。
別に、急にこんなこと書いたからといって、今日来た患者さんで何か思い当たることがあった、というわけでは全然ないのでご安心を[emoji:e-461]。
「薬終わる頃来てねー。」
といわれて、親の都合で、受診するのを忘れて中耳炎が悪化しちゃったときは本気で、子供に謝ってください[emoji:v-16]。


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