ロックな耳鼻科:小倉耳鼻咽喉科医院院長、小倉弘之が日々思うこと。

2010.06.06

「水ぼうそう」の頃(第3話)

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 ~前回からの続き
 そんなわけで、暫定的に内科に緊急入院となった私でしたが、
まだ、病名も、主治医も決まってない。
 朝になり、ドクター間で相談してるらしい。
 若い内科の先生が診察にも来た。
 なんかムニャムニャ言ってたが、結局よくわかんないらしく、すぐ行ってしまった。
 少しして看護婦さんが来て
「これからCT撮りに行きますので準備してください。」
 ・・・・CTっすか。
 あとで聞いたが、どうもあまりに状態が悪いので
なんかあったらヤバイからとりあえずCTくらい撮っとけ、
ということだったらしい。
 若い看護実習生の女の子に車いす押してもらいCTを撮ってくる。
 ああ、恥ずかしい。
 まあ、もちろん異常なし。
 そのうちに発疹は水疱化してきて
「ああ、こりゃ水ぼうそうだ」と分かるようになってきた。
 部屋も個室に移された。
 お昼前に、若い女医さんがやって来た。
「小倉さん、ですよね。
お久しぶりです。Aです。
水ぼうそうで皮膚科入院になりましたから、私が診させていただきます。」
 なんと、主治医は一コ下の、それも私の所属してた「軽音楽部」の後輩の女の子だった。
 うーー、カッコわりーーー。
 「よ、よろしく・・・・。」
 さて、診断はついたものの状態は一向に改善しない。
 当時はまだギリギリ水ぼうそうの抗ウイルス剤が世に出ていなかった。
 ヴェノピリンもまた打つが全然ダメ。
 午後になり、別の先生がやって来た。
この病院は皮膚科が2人いて1人は研修医の彼女、
もう1人は、院長の次に年配の部長先生だった。
「熱が下がんないね。じゃあ、メチロン打ちましょう。痛いけど、効くから。」
 メチロンとはショックなどの副作用が多発したため、これまた今は使われないが、
注射用の「ピリン」。
 「・・・どうにでもして。」
 しっかし、これが痛い、痛い。
 ヴェノピリン漏れても、全然わかんなかったのに、この筋注は相当なものだ。
 だが、そのおかげで久々に解熱。
 食事も摂れた。
 今の医学的常識では、こんな治療はダメダメだが、そん時は助かったと思ったものだ。
 その後、再び熱発し、もう一回メチロン打って、ようやく落ち着いてきた。
 
 そんなこんなで、病態も落ち着き、体が楽になったので、
朝晩の点滴がやだなあ、と思うようになった3日目。
 病院の事務のヒトが来て、
「センセイ、申し訳ないけど、患者がいるんで相部屋にさせてください。」
「へえ、全然平気ですが・・・。」
「実は、病院の事務の男の子が水ぼうそうになっっちゃったんで。」
 というわけで、同じ病院の事務に勤めてる二十歳前の「T君」が緊急入院してきた。
  ~もうちょっと、続く
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